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まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/1】東近江の66歳、“政府の口座”へ暗号資産5600万円 ふるさと納税の牛肉偽装で6350万円、元取締役を再逮捕

10月1日までの24時間に報じられた詐欺の見出しは130件余り。滋賀・東近江の66歳が暗号資産5600万円、呉の50代が2500万円超と“ニセ警察”の大口被害が続き、ふるさと納税の牛肉偽装では元取締役が6350万円詐取の疑いで再逮捕された。

1. 「A5」指定の箱にB2・C1を5割以上 ふるさと納税の牛肉で6350万円、水迫畜産の元取締役を再逮捕

最高級のはずだった。鹿児島県警は1日、指宿市の畜産加工会社「水迫畜産」の元取締役、水迫政輝容疑者(55)を詐欺の疑いで再逮捕した。調べには黙秘すると話しているという。 容疑は2023年9月から11月。ふるさと納税の返礼品として納めた牛肉に、指定より低いランクの肉を使い、現金約6350万円をだまし取った疑いだ。最も悪質とされるのは、A5ランク指定の商品にB2やC1などの肉を5割以上混ぜていたケース。当時、仕入れも在庫も、どの肉を使うかの選定も、水迫容疑者が1人で握っていた。 同容疑者は、県外産の牛肉を鹿児島産と偽った事件で、すでに食品表示法違反と詐欺の罪で在宅起訴されている。そちらの詐取額は約145万円。今回はその40倍を超える(再逮捕前の報道では約6000万円)。県警は差額をもうけにした疑いもあるとみて、動機と余罪を調べている。

2. 捜査員がつけたあだ名は「いただき美子」 “父はがん、母は手術”で60代男性から1350万円

呼び名がすべてを物語る。警視庁は9月30日、高松美子容疑者(36)を詐欺の疑いで逮捕した。捜査員の間で「いただき美子」と呼ばれていた女だ。 出会いはマッチングアプリ。相手は60代の男性。去年4月から6月の3か月ほどで、数回に分けて計1350万円を振り込ませた疑いがある。口実は家族の病気だった。父ががんで入院し、手術が要る。母も入院して手術を受ける。両親が立て続けに倒れたという話を、恋愛感情を抱かせた相手に重ねていった。 金の行き先はホストクラブとみられる。本人は容疑を認め、ほかにも300万円以上を受け取った相手が4人いる、という趣旨の話もしているという。警視庁は、別の男性からも300万円ほどをだまし取ったとみて、余罪を調べている。

3. 「全財産を暗号資産に替え、政府の口座へ」 東近江の66歳、49回の送金で5600万円

49回。東近江市の66歳男性が、6月から9月までに暗号資産を送った回数だ。滋賀県警が1日に発表した被害は約5600万円分にのぼる。 最初の電話は宅配業者を名乗る男から。あなたの名前で現金とキャッシュカードが送られている、口座が勝手に使われているかもしれない、被害届を出したほうがいい――。教えられた番号にかけると、出たのは“北海道警察の警察官”。詐欺グループの犯人が、男性から口座を買ったと話していると突きつけてきた。 疑いを晴らしたければ全財産を送れ。暗号資産を買って政府の口座に入れろ。奴らの要求はそこまで踏み込んでいた。男性はこれを信じ、指定されたアドレスへ送金を重ねた。 犯罪の疑いをかけ、送金を指示してくる“警察官”は詐欺だ。県警はそう明言して注意を呼びかけている。

4. X線で見つかった“偽造カード”から始まった 呉の50代男性、暗号資産と振込で2500万円超

入口は郵便局員だった。今年6月中旬、呉市の50代男性の固定電話に女から連絡が入る。郵便物をX線で調べたら偽造キャッシュカードが入っていた、警察から電話させる――。携帯の番号はこのとき聞き出された。 同じ日、今度は“大阪府警”。疑いを晴らすには送金を、と迫る。さらにLINEなどのビデオ通話に“検察官”が現れ、資産を確認するから仮想通貨を送れと指示した。これで約759万円相当の暗号資産が消えた。 奴らは止まらない。今後あなたのお金が盗まれるおそれがある、と別の口座への振り込みを指示。3回で現金1810万円を失った。合計は2500万円を超える。 広島県内の特殊詐欺被害は8月末までで約39億円。郵便局員、警察、検察と“役”を替えながら追い込む型が、ここでもそのまま使われた。

5. 「調査が終われば9月下旬に全額返す」 沼津の70代女性2100万円、伊東の50代男性1400万円

返金の約束まで用意されていた。静岡県警によると、9月中旬、沼津市の70代の無職女性の家に、警察官を名乗る人物から電話がかかった。近くの人が犯罪に関わっている。捜査中の資金洗浄事件で、あなたの名前と口座も使われている。資産はこちらで調べる――。 奴らは女性に銀行のアプリを入れさせ、ネットバンキングを使える状態にさせた。調査が済めば9月下旬には全部返す。その言葉を信じた女性は、月の中旬から下旬にかけて何度も振り込み、計約2100万円をだまし取られた。 同じ型の被害は伊東市でも。50代の無職男性が、9月中旬から10月1日までに計約1400万円を失っている。 警察官や検察官が「資産の確認」を理由に金を預かったり、振り込ませたりすることはない。警察手帳や逮捕状をビデオ通話で見せることもない。県警が改めて示した線引きだ。

6. 「紙幣の指紋を調べる」「金融庁が調べる」 上越の80代は310万円、嘉麻でも“50万円ずつ”

上越市の80代女性が受けた最初の電話は8月21日。郵便局の職員を名乗る男が、200万円を北海道へ送っていないかと聞いてきた。心当たりがないと答えると、“中央警察署の警察官”に代わる。逮捕した詐欺犯が、あなたと組んで稼いだと話している。逮捕状も出ている――。 紙幣の指紋を調べる必要がある。そんな理屈で預金額を聞き出され、地元の警察には言うなと口止めされた。女性は9月4日、現金310万円を宅配便で東京都内の集合住宅へ送った。また金を送れと言われて違和感を覚え、18日に上越署へ相談して発覚した。 福岡県嘉麻市でも同じ流れだ。9月24日、郵便局員を名乗る電話から“札幌の警察署員”へ、そしてSNSへ。“検事”は、金融庁が調べるから50万円ずつ口座に振り込めと言い、現金をだまし取った。

7. 著名な外国人俳優を名乗り「一緒に住む家を」 上伊那の50代女性、1年半で1932万円

相手は誰もが知る名前を使った。長野県警によると、上伊那郡に住む50代の女性のもとに、2023年、著名な外国人の男性俳優を名乗る人物からSNSでメッセージが届いた。日本であなたと暮らす家がほしい。自分の使う金融機関は日本では使えない――。 次に現れたのは、“俳優”に紹介された海外の金融機関の担当者。日本の金融機関へ送金する手続きには費用がかかる、と支払いを求めた。女性はおよそ1年半にわたり、指定された口座に振り込み続けた。合計は約1932万円。 金の要求が終わらないことを不審に思い、女性が警察に相談したのは2025年12月。そこで被害だと分かった。 有名人の名前、二人の未来の家、そして“送金のための手数料”。借りる名前が大きくなるほど、奴らの話も大きくなる。

8. 正解すれば電子マネー “投資クイズ”で信用させた男3人を逮捕、尾張旭の66歳は2000万円超

先に払って、あとで根こそぎ奪う。愛知県尾張旭市の66歳男性から投資名目で現金をだまし取った疑いで、川崎市の会社員、畑中浩南海容疑者(33)ら男3人が逮捕された。認否は明らかにされていない。 奴らの入口は、有名投資家の動画を勝手に編集したSNSの投稿。そこからLINEに誘い込み、「投資クイズ」を出しては正解者に本物の電子マネーを送っていたとみられる。小さな報酬で警戒を解くやり方だ。 逮捕容疑は、去年4月から6月にかけて「260%以上の利益目標」をうたい、男性から50万円をだまし取った疑い。男性は偽の投資アプリに誘導され、複数の口座に計2000万円以上を振り込んでいた。アプリ上の利益を引き出そうとして20%の手数料を求められ、詐欺だと気づいたという。 去年は岐阜県と三重県でも同じ手口の相談があり、警察は関連を調べている。

9. 「時給5000円」の求人から889万円 妻の一言で気づいた須崎の30代、高知は1日で3件

気づかせたのは家族だった。須崎市の30代男性が9月にSNSで見つけたのは、スタッフ募集の投稿。うたい文句は「時給5000円」だった。男性はメッセージを送った。やり取りは別のSNSアプリへ移り、相手の女性から説明されたのはネットショップの注文処理の仕事。そこから話が変わる。ショップ運営の契約金、高額商品への共同出資金。名目を替えて振り込みを重ね、失ったのは889万円。妻に詐欺ではないかと言われ、被害に気づいたという。 高知県警は同じ日、ほかに2件を発表した。SNSをきっかけに投資を勧められ、吾川郡の60代女性が約276万円、南国市の60代男性が約151万円。高知新聞は、2件を恋愛感情を抱かせて投資に誘う手口と伝えている。3人で計約1316万円。 県内の特殊詐欺は109件、被害額は8億4200万円に達した。

10. Xで出会った“投資アドバイザー” 金沢の40代、暗号資産1200万円分 出金を頼むと「手数料160万円」

始まりは5月5日ごろ。金沢市の40代男性は、X(旧ツイッター)で投資アドバイザーを名乗る人物と知り合った。勧められるまま専用アプリを入れ、6月15日から8月5日にかけて9回、1回50万〜450万円分の暗号資産を指定のアドレスへ送った。合計1200万円分。 アプリの画面では利益が出ていた。だから出金を申し出た。返ってきたのは、手数料160万円を払えという要求だった。金沢西署が1日に発表した。 いつもの型である。画面の数字で安心させ、引き出す段になって新しい支払いを求める。この日は尾張旭の事件でも、出金時に“20%の手数料”が持ち出されていた。出金のために先に金を払え、と言われた時点で、画面の残高を信じてはいけない。

出典:北國新聞

11. 「銘柄を選べば報酬」「残高で利益率が上がる」 秋田の50代は325万円、山口の20代は155万円

仕事のふりをした入口が続く。秋田中央署によると、秋田市の50代男性は8月9日、SNSで知り合った相手からLINEで、案件をこなせば報酬が出ると持ちかけられ、指示されたサイトに登録した。株の銘柄を選べば報酬がもらえる、という触れ込みだった。だまし取られたのは現金320万円と電子マネー5万円分、計325万円。 山口署が9月30日に発表したのは、山口市の20代の会社員女性の被害。きっかけは去年10月20日ごろ、インスタグラムなどに出ていた副業の投稿だった。基本給10万円、アプリ内の仕事口座の残高が多いほど利益率が上がる――LINEでそう紹介された。失ったのは現金77万8000円と、電子マネー77万4000円相当。 山口市ではほかに30代の女性も、SNSを通じた詐欺で電子マネー18万円分をだまし取られている。

12. 「残りの株の代金を3月2日までに」 香川で57歳、岩国の210万円で55歳 SNS投資詐欺の“受け取り役”を逮捕

SNS型投資詐欺の“受け取り役”が相次いで捕まった。香川県警は1日、浜松市の無職の男(57)を詐欺の疑いで逮捕した。仲多度郡の50代男性は、LINEで投資の情報を集めるうち、芸能人になりすましたアカウントから“アシスタント”を紹介され、すでに金を取られていた。そこへ今年2月末から3月初め、残りの株の代金を3月2日までに払えというメッセージ。男は受け子として現金を受け取ったとみられ、黙秘している。男性は知人に詐欺だと言われ、警察に届けた。 山口県警岩国署も9月30日、長門市の無職の男(55)を逮捕した。岩国市の70代女性に架空の株式投資を持ちかけ、資金が多いほど割り当ての枠が増えるなどとSNSで送信。現金210万円が渡ったのは8月6日、場所は広島市内。受け取ったのは投資会社の社員を装った男だった。

13. 経費の工面役、宅配便の受け子、庭先の袋を持ち去った男 “ニセ電話”の実行役が各地で逮捕

京都府警は9月30日、長野県塩尻市のアルバイトの女(20)を詐欺などの疑いで逮捕した。去年11月、宇治市の88歳女性に息子を装って電話し、女性を妊娠させたので示談金が要ると嘘をついて、500万円をだまし取るなどした疑い。グループで経費を工面する役だったとされ、否認している。 新潟では上越署などが、東京都府中市の無職の男(40)を再逮捕した。7月、上越市の70代女性に息子を装い、投資の税金を納めず口座が凍結されたと嘘をつき、現金400万円を宅配便で送らせた疑い。新潟市東区の女性からも380万円を送らせた疑いがある。否認している。 柏崎署などは、住居不定無職の男(54)を窃盗の疑いで逮捕。6月、“警察官”の指示で上越地方の70代女性が庭先に置いた400万円入りの袋を持ち去った疑いだ。詐欺とは知らなかったと否認している。

14. 東南アジアへ“かけ子”を送った暴力団幹部2人に実刑 石巻では「人を紹介できず」暴行・強盗

仙台地裁は1日、指定暴力団住吉会系の幹部、阿部優哉被告(33)と、自営業の加藤優一被告(34)に、それぞれ懲役1年6月の実刑を言い渡した。罪名は職業安定法違反。2022年、神奈川県の20代男性に、東南アジアの拠点で詐欺電話をかける仕事をあっせんしたとされる。裁判長は、捜査が及びにくく逃げるのも難しい海外拠点に人を送り込む計画的で組織的な犯行と指摘。詐欺組織の人集めに欠かせない役を担ったと断じた。 宮城では同じ住吉会系の組員、野崎玄貴容疑者(31)と川上丈容疑者(28)が1日、強盗致傷の疑いで送検された。6月、石巻市の飲食店で30代の知人男性を蹴るなどしてけがをさせ、約13万円を奪った疑い。男性は「人を紹介できないか」と頼まれ、期限までに用意できなかった。警察は詐欺の実行役集めだった可能性もみている。認否は明らかにされていない。

15. 偽の警告画面に電話、遠隔操作アプリを入れた 大阪市の放課後事業で2272人分、四街道の社協でも33人分

狙われるのは個人の財布だけではない。大阪市は9月30日、「児童いきいき放課後事業」を利用する児童の氏名や保護者の連絡先など、計2272人分の個人情報が漏れた可能性があると発表した。今年5月、委託先の一般財団法人の職員が、ウイルス感染を装う偽の警告にだまされる「サポート詐欺」に遭い、業務用パソコンに遠隔操作アプリを入れてしまった。調べると、ほかの2台も同じ被害に遭っていた。不正利用は確認されていないという。 千葉県の四街道市社会福祉協議会も29日、居宅介護支援事業所の職員が同じ手口にかかったと公表した。8月30日、閲覧中に出た偽の警告を信じて表示の番号に電話し、言われるまま操作。パソコンは約30分、外から操作できる状態だった。利用者33人の氏名や介護認定区分、かかりつけ病院名などが漏れたおそれがある。

16. 神奈川は7か月で158億円、去年1年分を超えた 金額トップは“SNS型投資”、山梨も4億7500万円

神奈川県警によると、県内の特殊詐欺被害は今年7月末までで約158億1300万円(暫定値)。過去最悪だった去年の同じ時期の約125億1700万円を、33億円ほど上回る。件数も1848件と増えた。去年は1年間で約135億6000万円。今年は7か月でそれを抜いた。 手口別では、件数の約2割を占める「ニセ警察詐欺」が369件で、前年より84件減った。代わりに膨らんでいるのがSNS型投資詐欺で、217件増の342件。被害額は約53億9200万円と、手口別で最も大きい。被害者は80代が24%で最多だが、40代も約1割いる。高齢者だけの話ではない。 山梨県警のまとめでは、県内の特殊詐欺被害は1月から8月末までで4億7500万円余りにのぼった。

断言する。“警察があなたの資産を調べる”と言われたら、それは詐欺だ。

この日の大口被害は、また警察を名乗る電話だった。東近江で5600万円、呉で2500万円超、沼津で2100万円。入口は郵便局員や宅配業者、そこから警察、検察へと“役”が替わる。要求の中身も同じだ。疑いを晴らすため、資産を調べるため、と言って金を動かさせる。送り先が暗号資産のアドレスでも、ネットバンキングの口座でも、宅配便で届く集合住宅でも、奴らにとっては同じこと。大事なのは、あなた自身の手で金を動かさせることだけだ。警察は電話で資産を調べない。秘密の捜査に協力しろとも言わない。そう言われたら、いったん切って、地元の警察署に自分でかけ直す。各地の県警が繰り返し呼びかけているのは、その一手である。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
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