ロマンス詐欺の手口と見分け方
毎日のやりとり。優しい言葉。「将来は一緒に」。そして、ある日持ちかけられる「二人のための投資」。相手とは、一度も会っていない。
これが奴らの台本だ
- SNSやマッチングアプリで声をかけてくる
海外在住の医師、軍人、実業家、貿易会社の役員など、魅力的な肩書きを名乗ることが多い。プロフィール写真は他人のものを使っている。
- すぐにLINEなど別のアプリに移る
運営に監視されにくいメッセージアプリに誘導し、毎日のようにやりとりして距離を縮める。
- 結婚や将来の話で信頼させる
「会ったらプレゼントを渡したい」「一緒に暮らしたい」と、会う約束をちらつかせる。ただし、何かと理由をつけて実際には会わない。
- 投資や送金の話を持ちかける
「二人の将来のために資産を増やそう」と投資アプリや暗号資産を勧める。荷物の受け取り費用、渡航費、手術代などを頼む形もある。
- 送金が続くよう、次々と理由を作る
利益が出たように見せて追加の入金を求めたり、「トラブルで出金できない」とさらにお金を出させたりする。
こんな言葉が出たら要注意
- 「会ったことはないけれど、あなたを信じている」
- 「二人の将来のために投資しよう」
- 「私の言うとおりにすれば必ず増える」
- 「荷物の受け取りに費用がかかる」
- 「このことは誰にも言わないで」
断言する。会ったことのない相手が勧める投資は、100%疑っていい
SNSやアプリで知り合い、一度も会っていない相手からお金や投資の話が出たら、それがどれだけ親しい相手でも手を止めるべきだ。恋愛感情と投資話がセットになった時点で、典型的なロマンス詐欺の流れに入っている。
最近報じられた実例
- 短期取引で「富の自由」 群馬・館林市の50代女性、7回で暗号資産635万円
- 「あなたに6000万円を援助する」 青森の80代女性、アップルギフトカード21万円分を送らされる
- 元全仏混合ダブルス王者がロマンス詐欺で起訴 平木理化被告(54)、口座に入った95万円を暗号資産に
- マッチングアプリの相手が語った「年間1000万円」 青森の40代男性、暗号資産で165万円
- 「ハニーと一緒に学びたい」 マッチングアプリの日本人男性が持ちかけた「デジタルゴールド」、佐賀市の50代女性が約25万円相当
- 「法学者も騙された」 ロマンス詐欺で925万円、香川大の名誉教授(72)が学生に注意を訴え
- 「韓国人女性」とマッチングアプリで知り合い、ショッピングサイトの運営へ 金沢市の60代男性、560万円
- 「頂きよしこ」と呼ばれた女を再逮捕 別の男性からも「父ががんに」と現金、被害は1億円規模か
- SNSの「日本人女性」が持ちかけた天珠のオークション 札幌の70代男性、2450万円
- 横領した会社の金3000万円は「ロマンス投資詐欺」に? 熊本の元代表・山内比呂志容疑者(57)を再逮捕
- アプリ上では「利益が出ていた」 大津市の61歳男性、7回の送金で約3000万円
- TikTokで有名グループのメンバーを名乗る男に2年、ギフトカード195回 函館の40代女性、225万円
よくある質問
- 会ったことがない相手ですが、毎日連絡があり信用できます。
- 連絡の多さは信用の根拠になりません。時間をかけて関係を作り、そのあと投資や送金の話に移すのがこの手口の形です。会えない理由が最初から用意されている点も共通しています。
- 相手が送ってきた写真や身分証は本物ですか?
- 写真も身分証も、他人のものを使えます。送られてきた画像を検索すると別人の名前が出てくることもあります。画像は本人である根拠になりません。
- 送金ではなく「一緒に投資しよう」と誘われています。
- 恋愛感情ができたあとに投資へ誘うのが、この手口でもっとも多い流れです。相手が指定する取引所やアプリを使わせる時点で、出金できなくなる可能性があります。