SNS型投資詐欺の手口と見分け方
入口はSNSの広告か、突然届くメッセージ。LINEグループでは毎日「利益報告」が並ぶ。アプリの残高はどんどん増える。だが、その数字は最初から存在しない。
これが奴らの台本だ
- SNS広告や投稿で「投資の先生」に出会わせる
著名人や投資家を名乗る広告、YouTubeやインスタグラムの投稿、突然のダイレクトメッセージが入口になる。
- LINEに誘導し、投資グループに入れる
グループには「先生」や「アシスタント」、利益を報告する大勢の「会員」がいる。会員の多くはサクラだ。
- 最初は銘柄の話だけで、お金の話はしない
株式市場の動きやおすすめの銘柄を聞かせ、実際に値上がりするのを見せて信用させる。
- 専用の投資アプリやサイトに登録させる
公式のアプリストアにない、あるいは本物に似せた取引アプリを入れさせる。画面上の残高や利益はすべて作られた数字だ。
- 入金させる。振込先は個人名義や暗号資産
「指定の口座に入金」「暗号資産で送金」など、正規の証券会社ではありえない方法で送らせる。
- 出金しようとすると「手数料」「税金」を要求する
利益を引き出そうとすると、保証金、税金、手数料などの名目で追加の入金を求め、最後は連絡が取れなくなる。
こんな言葉が出たら要注意
- 「必ずもうかる」
- 「あなただけに教える」
- 「AIが自動で銘柄を選ぶ」
- 「出金には税金を先に払う必要がある」
- 「今日中に入金しないと口座が凍結される」
断言する。個人名義の口座に入金させる投資は、投資ではない
正規の証券会社や取引所が、個人名義の口座への振込や、SNSで指定したアドレスへの暗号資産の送金を求めることはない。出金のために先にお金を払わせる話が出たら、その時点で詐欺だ。
最近報じられた実例
- 著名人の動画からグループ登録、9回の振り込みで2100万円 長野・須坂市の40代男性
- 見せかけの利益、出金には高額費用 島根県東部の男性、暗号資産約1878万円
- 「AIを利用した暗号資産の投資」 群馬・渋川市の60代女性会社役員、5回の振り込みで現金1630万円
- 元国会議員の長男に実刑判決 父の名で仮想資産投資を勧誘、18億ウォン超をだまし取った罪で懲役3年6カ月(韓国)
- 証券会社社員を装い自宅で250万円を受け取る 横浜市の無職の男(56)を逮捕、伊勢崎市では238万円の被害も
- SNSの投資話で山口県内最悪の2億4500万円 岩国署管内は9月末で41件、前年の1.8倍
- 毎日・3日ごと・毎月の積立グループが400超 タイ・シラチャで1000万バーツ以上の被害訴え
- 「3倍にして返す」がんワクチンの投資話 医師免許のない被告に懲役5年
- アプリ上の「利益」は本当に出金できた 西予市の介護士の女性、1570万円
- TikTok Liteの投資広告からLINEへ 敦賀市の40代男性、5回の振り込みで660万円
- 架空の投資会社の社員になりすまし 備前市の71歳男性から303万円、福岡県の62歳男を逮捕
- 証券会社の社員を装い、出張入金サービスを名目に1000万円 福井で中国籍の26歳男を逮捕
よくある質問
- LINEグループで有名な投資家が指導してくれています。本物でしょうか?
- 著名人の名前も写真も自由に使えるので、名乗っていること自体は根拠になりません。登録を受けた金融商品取引業者が、LINEグループで個別に売買を指示する形を取ることはありません。
- アプリの画面では利益が出ています。なぜ詐欺なのですか?
- 画面に出る数字は相手が作れます。出金を申し込んだときに税金・手数料・保証金を求められたら、そのお金も戻りません。利益が見えていることと、お金が戻ることは別の話です。
- 少額なら出金できました。それでも危ないですか?
- 最初の少額の出金は、信用させて大きな金額を入れさせるための手順です。金額が大きくなった段階で出金が止まる例が、繰り返し報じられています。