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まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/31】沼津の40代男性が2700万円、警察庁の偽サイトで被害850万円、富山は特殊詐欺14億円超で過去最悪ペース

10月31日は、ニセ警察詐欺の被害報道が相次いだ。沼津で2700万円、秋田で1250万円、福島で950万円。警察庁の偽サイトでも被害が出ており、富山の特殊詐欺は14億円を超えた。

1. 「あなた名義のカードを持っていた」 沼津市の40代男性、3回の振り込みで約2700万円

10月下旬、静岡県沼津市の無職の40代男性の携帯電話が鳴った。警察官や検察官を名乗る相手は言う。「マネーロンダリング事件の犯人を逮捕したら、あなた名義のキャッシュカードを持っていた」。さらに「犯人は犯罪収益の20%をあなたに渡す取引だったと話している」と畳みかけた。奴らは口座の金を調べる必要があると告げ、男性はネットバンキングで指定口座へ3回に分けて約2700万円を振り込んだ。LINEのビデオ通話で警察手帳のようなものまで見せられ、信じ込んでしまったという。「資金調査が終わったら連絡する」と言われたきり、音沙汰はなし。不審に思った男性が10月31日に警察署へ相談し、被害が発覚した。被害届は提出済み。警察は、警察官が金を振り込ませることも預かることもなく、逮捕状や手帳の写真を送ったりビデオ通話で見せたりもしないと強調している。

2. 郵便局員から警視庁捜査二課へ、LINEとビデオ通話で誘導 秋田市の70代女性、1250万円余

始まりは9月30日、郵便局を名乗る男からの電話だった。「あなたの名前で発送された郵便物から、銀行のカードと現金40万円が出てきた」。続いて電話は、警視庁捜査第2課の警察官を名乗る男に代わる。男は女性にLINEでのやり取りを指示し、犯罪に加担している疑いがあるので、調査員が金を調べると迫った。ビデオ通話で警察手帳のようなものを見せられた秋田市の70代女性は、相手を本物の警察官だと信じ込む。指定された法人名義の口座へ、複数回に分けて計1250万円余を振り込んだ。気づいたのは家族だった。話を聞いて不審に思い、警察に相談して被害が明らかになった。秋田臨港署が10月30日に発表している。郵便局、警察、LINE、ビデオ通話。この順番で相手を信じさせていく流れは、各地で報じられてきたものと同じだ。法人名義の口座に振り込ませる点も見逃せない。

3. 「嫌疑を晴らすため預金を預かる」 福島市の80代女性、自宅駐車場の紙袋から950万円が消えた

今月下旬、福島市の80代女性に電話が入った。警察官や検察官を名乗る男の言い分はこうだ。犯罪の疑いがかかっている、潔白を示すなら預金を警察が預かって調べる、というのだ。最初は固定電話だったが、途中でスマートフォンの使用を持ちかけられ、何度かやり取りが続いたという。女性は男の指示どおりに現金950万円を引き落とした。後日、これも指示されたとおりに、現金を入れた紙袋を自宅の駐車場に置く。その日のうちに、紙袋は消えていた。そのあとも男から電話がかかり、そのやり取りを聞いた家族が異変に気づいて被害が分かった。福島北署が30日までに届け出を受け、「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。自宅の敷地に現金を置かせる受け取り方は、顔を合わせずに回収できる手口だ。

4. 【続報】本物の警察官が説得しても聞き入れなかった 津島市の60代男性、1億8940万円

10月30日のまとめで伝えた、愛知県津島市の60代男性が1億8940万円をだまし取られた事件に、新しい事実が出た。テレビ朝日の報道によると、取引を不審に思った金融機関が警察に連絡し、本物の警察官が男性に直接会って説得に当たっていた。それでも男性は聞き入れなかったという。発端は4月。配送会社の職員を名乗る人物から男性の名前で出された荷物の中からカード類が見つかったと電話があり、警察官を名乗る人物に転送された。資金洗浄事件で銀行の支配人を捕まえたこと、男性を共犯とみていること、潔白を示すには資金の調査が要ることを、相手は告げた。男性は言われるまま指定口座に振り込み続けた。のちに男性は、偽の警察官たちに洗脳された状態で、本物の警察官の言葉が頭に入らなかったと振り返っている。窓口で止めても、目の前で説得しても届かない。奴らの仕込みはそこまで深い。

5. 富山の特殊詐欺、1〜9月で14億1749万円 昨年同期の約1.7倍、過去最悪ペース

富山県警の調べで、今年1〜9月に県内で確認された特殊詐欺の被害額は約14億1749万円に達した。昨年同期の約8億5266万円を約5億6483万円上回り、約1.7倍だ。件数は4件増の106件にとどまるのに、金額だけが跳ね上がっている。被害者の48%にあたる49人は65歳以上だった。手口別で最も被害額が大きいのはSNS型投資詐欺で、18件、約4億5142万円。約3億1213万円の増加となった。SNS型ロマンス詐欺は11件、約4億8685万円で、増加幅は約4億6577万円に及ぶ。ニセ警察詐欺は30件、約3億4817万円で、件数も額も減った。新しい手口として、社長になりすました指示メールで社員に金を送らせる「ニセ社長詐欺」も確認された。高岡、魚津など3件で、被害額は約2390万円。北日本新聞によると、年間の被害額が最も多かったのは16億7697万円で、今年はそれに迫る勢いだ。

6. 「逮捕された暴力団員に400万円を振り込んだことになっている」 富山市の80代女性、50万円×3回で150万円

7月24日から8月21日にかけて、富山市の80代女性の携帯電話に、郵便局員を名乗る男から電話があった。郵便物が届いている、警察に代わる、という口上だ。つながった先は、警視庁高輪署の警察官を名乗る男だ。男は告げる。「逮捕された暴力団員に、あなたが400万円を振り込んだことになっている」。女性に覚えはない。続いて検察官を名乗る男が現れ、口座に事件絡みの金が紛れていないか確かめる、と言った。女性は口座から50万円を3回に分けて引き出し、指定された住所へ送ってしまう。その後、連絡が途絶えたことで被害に気づいた。被害額は計150万円。富山中央署が10月30日に発表した。暴力団という言葉で怖がらせ、確認の名目で現金を引き出させる。金額の大小にかかわらず、流れは典型的なニセ警察詐欺そのものだ。

出典:北國新聞、47NEWS

7. 警察庁の公式サイトにそっくりな偽サイトを確認 警視庁・静岡の偽サイトで計6件、被害は約850万円

警察の公式サイトを丸ごと真似た偽サイトが、また見つかった。警察庁自身の公式ページをまねた偽サイトが見つかったと、同庁が10月31日までに明らかにした。先行して、警視庁、静岡県警、兵庫県警をかたる偽サイトも見つかっている。被害が出たのは警視庁と静岡県警の偽サイトで、未遂も含めて計6件。その一部を通じて、捜査名目で現金や暗号資産がだまし取られ、被害額は約850万円に上ることも分かった。偽サイトはビデオ通話に誘導したり、偽の逮捕状を見せたりして信じ込ませていた。警察庁の担当者は、逮捕状をサイト上で見せる警察など絶対にいないと断言し、少しでも怪しければ早めに相談してほしいと訴えた。産経ニュースによると、今年1〜6月の全国のニセ警察詐欺の被害額は暫定値で507億9000万円。前年同期から108億9000万円増えた。電話だけでなく、画面の上でも警察になりすます段階に入っている。

8. 東京の特殊詐欺、9月末で約544億円 昨年1年間を大幅に上回る勢いで、警視庁がラーメンフェスタで呼びかけ

警視庁は10月31日、東京・世田谷区で開かれた「東京ラーメンフェスタ2026」で、特殊詐欺への注意を呼びかけた。壇上に立ったのはお笑いタレントたち。訴えたのは「闇バイトには応募しない」「1人で抱えず警察に相談を」。会場を選んだ理由は、去年約5万人が訪れたという幅広い世代の集客力だ。TBSの報道によると、警視庁がまとめた今年9月末時点の都内の特殊詐欺の被害額は約544億円。過去最悪だった去年を大幅に上回る勢いで増えている。呼びかけでは、トクリュウと呼ばれる匿名・流動型犯罪グループなどによる詐欺が焦点に挙がった。だまし取られた金が暴力団の資金源になる可能性がある、とも警視庁は注意している。祭りの会場でマイクを握る。それほど手を打たねばならないほど、被害の数字は重い。

9. 「ハニーと一緒に学びたい」 マッチングアプリの日本人男性が持ちかけた「デジタルゴールド」、佐賀市の50代女性が約25万円相当

佐賀北署は10月30日、佐賀市内の50代女性が暗号資産約25万円相当をだまし取られたと発表し、防犯メールで警戒を呼びかけた。女性は6月中旬ごろ、マッチングアプリで、日本人の男と称する相手と出会う。SNSでやり取りを重ねるうち、女性は相手に好意を抱いていった。そこへ投資話が来る。為替取引で31万円の利益が出たという話と、「ハニーと一緒に学びたい」という甘い言葉。女性は言われるまま、7月7日に相手の指定したアドレス宛てで約25万円相当の暗号資産を送った。恋愛感情を利用して送金へ導く、SNS型のロマンス・投資詐欺だ。署は「SNSで知り合った人物からの投資や副業のもうけ話で、現金や暗号資産を送らせる手口が多発している」として、ネットで見つけた投資や副業の誘いはまず疑い、軽々しく金を送らないでほしいと訴えている。

10. 「入国の申請は15分で許可」のはずが来なかった お笑いタレントがタイ入国の偽サイトで100ドル

お笑いタレントの女性が10月31日、関西テレビの番組に出演し、先週に詐欺サイトで被害に遭ったと明かした。番組では、不正アクセスによる個人情報の流出が特集されていた。出演者が「今は詐欺サイトも精巧で、本当に公式かと思うぐらいだ」と注意を促すと、女性は「私、騙されたの! 先週」と告白した。息子とタイへ行くために、米国のESTAのような入国手続きが必要だった。夫の分を自分で済ませようとしたところ、「15分で許可」をうたうサイトで料金は100ドル。ところが15分たっても何も来ない。一緒に行く息子は英語が分かるので公式の窓口から手続きし、被害に遭わずに済んだそうだ。女性は、ネットでサイト名を検索して入った先が、おかしなサイトだったようだと話した。そのうえで、100ドルを取られた上に、いまだ申請が下りていないという。公式を装う偽サイトは、検索から入った人も狙っている。

断言する。画面の中の「警察」は、全部ニセモノだ。

今日の報道は、沼津、秋田、福島、富山とニセ警察詐欺が並んだ。津島の事例では、本物の警察官が目の前で説得しても、被害者は耳を貸さなかった。警察庁の偽サイトまで見つかった今、ビデオ通話や画面で逮捕状や警察手帳を見せる警察官はいない。警察が電話やLINEで預金を調べる、預かると言い出した時点で、それは詐欺だ。ためらわずに電話を切るのが、いちばん確かな防御になる。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
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