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まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/28】副業サロンで保険金詐欺を指南、カンボジア拠点の6700万円、特殊詐欺は上半期1816億円

28日に報じられた詐欺は約15件。副業サロンを使った保険金詐欺の指南、カンボジア拠点のかけ子逮捕、上半期の特殊詐欺被害が約1816億円に達したことが目立った。

1. 「副業」の正体は保険金詐欺の指南 小篠正光容疑者(30)ら3人を逮捕、請求役は数十人

副業を探す人間を、奴らは詐欺の実行役に変えた。警視庁が28日に逮捕したのは、会社役員の小篠正光容疑者(30)ら男3人。きっかけは、SNSで副業を探していた男性らが、定額で学べるというオンラインサロンに登録したことだったという。男らは複数の保険会社の傷害保険に入らせ、「自転車で転んだ」「バスケで転倒した」とうその申告で一度に複数の請求をさせた。小篠容疑者の容疑は2025年5月ごろ、40代男性と共謀して傷害保険金18万円を詐取した疑い。男性は整骨院に30日通っていた。ほかの35歳と50歳の男は9万円ずつ。請求役はサポート費用を先に払い、得た保険金の半分も渡していた。警視庁は請求役が少なくとも数十人、被害の保険会社は10社以上とみる。認否は明らかにされていない。

2. プノンペンの拠点で「かけ子」のリーダー格か 菅原孝文容疑者(32)ら4人を逮捕、6700万円

きっかけは別件で押収されたスマホだった。愛知県警が窃盗事件の捜査で解析したところ、すでに別の事件で逮捕されていた男たちの存在が浮かんだ。27日に逮捕された4人のうち、住所も職業も分からないのが菅原孝文容疑者(32)。カンボジア・プノンペン中心部の7階建てビルを拠点に、2024年4~5月、川崎市の70代男性へ警察官を装って電話をかけた疑いだ。口座が犯罪に使われていると信じ込ませ、パスワードなどを聞き出し、男性名義のネットバンキングを操作。奴らの管理する口座へ計約6700万円を振り込ませたとされる。ビルには食堂や住居もあったとみられる。菅原容疑者は、かけ子たちのリーダー格とみられている。県警は、ほかにも複数のかけ子や指示役がいたとみて実態を調べる。認否は明らかにされていない。

3. 警察庁長官とカンボジア警察トップが会談 上半期の特殊詐欺被害は5割増の約1816億円

数字が重い。警察庁によると、今年1~6月の特殊詐欺の被害額は暫定値で約1816億2000万円。前年の同じ時期より5割も増えた。28日、警察庁の楠芳伸長官が、来日したカンボジア国家警察のテット・ソー長官と話し合い、詐欺拠点をなくすための協力を深めることで一致した。カンボジアを拠点にした詐欺に関わったとして摘発された日本人は、2023~25年で計107人、今年の上半期だけで14人にのぼる。ソー長官は、大規模な拠点を摘発した後、数人規模の小さな詐欺グループが各地に散らばって活動を続けていると説明した。「日本の警察と協力して摘発したい」と話している。警察庁は6月、タイに連絡担当官を置くなど、東南アジア対策を厚くしている。

4. 「社員用の特別な預金枠」で26人から約2240万円 住友生命の元職員・佐藤美香容疑者(54)を逮捕

信頼される保険の担当者が、一番近くにいた詐欺師だった。山形県警は28日、住友生命の元営業職員、佐藤美香容疑者(54)を詐欺容疑で逮捕した。2022年9月、最上地方の顧客の女性に「社員だけの特別な預金枠がある。5年で必ず増やす」と持ちかけ、現金39万円を詐取した疑いだ。容疑は認めている。会社の調査では、2015年11月から2024年8月にかけて顧客26人から約2240万円を集めていた。このうち930万円は返済されたという。佐藤容疑者は2025年1月末に自己都合で退職。住友生命は懲戒解雇に相当すると判断し、同年6月に告発状を出していた。逮捕まで時間がかかった理由を、警察は「被害者が複数いて聴取に時間がかかった」と説明する。余罪を調べている。

5. 「若い衆が逮捕された、金を貸してくれ」 元プロ野球選手で暴力団幹部の山根善伸容疑者(57)ら再逮捕、1700万円

示談金という名目の金策だった。山梨県警は、甲府市の山根善伸容疑者(57)と会社員の女(60)を詐欺容疑で再逮捕した。山根容疑者は稲川会山梨一家の組の幹部で、元プロ野球選手。1991年に当時の大洋ホエールズへ入団し、1998年に退団している。容疑は、知人の男性に「ウチの若い衆が逮捕された。申し訳ないが金を貸してほしい」と頼み込み、返す気も力もないのに示談金の名目で現金1700万円を詐取した疑いだ。2人は2022年にも「車を買いたい」とうそをつき、同じ男性から300万円をだまし取った疑いで今月8日に逮捕されていた。その後の捜査で、今回の容疑が分かったという。2人の認否は、捜査への影響を理由に伏せられている。

6. 「頂きよしこ」と呼ばれた女を再逮捕 別の男性からも「父ががんに」と現金、被害は1億円規模か

捜査員の間のあだ名が「頂きよしこ」。警視庁は28日、高松美子容疑者(36)を詐欺容疑で再逮捕した。先月、マッチングアプリで知り合った50代の男性に「歯の治療代でお金が必要」とうそを言い、約270万円をだまし取った疑いで逮捕されていた。今回は別の男性からも現金を詐取した疑いだ。被害男性は「ほぼ毎日おはようと連絡が来ていた。父親ががんになったとか」と話す。スマホには、別の女が作ったとされる「頂き女子りりちゃん」流の詐欺マニュアルなどが残っていた。取り調べには「ホストクラブに使った」と容疑を認めている。NHKは、被害総額が1億円にのぼるとみられると報じた。毎日の優しい連絡が、積み上げられた罠になる。

7. 「JPドラゴン」の5人全員に懲役7年 フィリピン拠点、警察官を装い高齢者を狙う

福岡地裁は28日、フィリピンを拠点にした特殊詐欺グループ「JPドラゴン」の男5人全員に、懲役7年を言い渡した。被告は三本竹朗被告(29)ら。2022年から昨年にかけて、国内の高齢者に警察官を装う電話をかけ、カードを盗んで現金を引き出すなどした罪で起訴されていた。1月の初公判では4人が起訴内容を認め、森廣将人被告(39)は否認していた。検察は、起訴分だけで被害者19人、約5050万円に達するとして懲役8年を求刑。鈴嶋晋一裁判長は、職業的で常習的な大規模犯行であり、態様はすこぶる悪質だと述べた。海外から狙う電話の罪は重い。5人の量刑は、そろって同じだった。

8. 「荷物が届いています」から紙幣調査へ 小千谷市の80代女性、紙袋の現金360万円

始まりは、自動音声のような一本の電話だった。新潟県小千谷市の80代女性の自宅の固定電話に、9月30日ごろ、「荷物が届いています。1を押してください」と着信があった。押すと警察官を名乗る男につながり、「捕まえた犯人が、あなたの通帳と携帯を持っていた」と告げられる。続けて検察官を名乗る男が「紙幣を調査する必要がある」と言った。女性は口座から現金を複数回に分けて引き出した。10月5日、電話で「自宅の前に置くように」と指示され、360万円の入った紙袋を玄関先へ。何者かが持ち去った。後になって不審に思った女性が小千谷署に被害届を出し、28日までに分かった。署は特殊詐欺事件として調べている。警察官も検察官も、紙幣を調べるために現金を家の前に置かせることはない。

9. 警察手帳をビデオ通話で見せられた 松阪市の60代男性、500万円を振り込む

電話は郵便会社の名乗りから、県警の名乗りへと転送された。三重県松阪市の無職の60代男性の自宅の固定電話に、2日、日本郵便のサービスを名乗る者から着信があった。「あなたが送った荷物にキャッシュカードが入っている疑いがある。栃木県警に転送します」。電話は栃木県警の組織犯罪対策課の「佐藤」に代わり、「警察官も逮捕している。絶対に言わないように」と口止めされた。男性はLINEに誘導され、ビデオ通話で水色のシャツを着た男に警察手帳のようなものを見せられて本物と信じた。続く警部役は「紙幣番号を捜査するため、検事に現金を送る必要がある」と言い、6日、男性はネットバンキングで指定の個人口座に500万円を振り込んだ。連絡が取れなくなって気づき、署が27日に被害届を受理した。

10. 「あなたの名前で送られた荷物に現金が」 大津市の63歳会社員、2回の送金で約900万円

荷物に現金が入っていた、という筋書きだ。大津市の会社員男性(63)が約900万円を失った。滋賀県警大津署が28日に明らかにした。3日、男性宅に郵便局員を装った男から電話があった。「あなたの名前で送られた荷物に現金が入っている」。そのあと、警察官を名乗る男らが登場する。「関わっていないか確認する」「口座に犯罪で得た金が混じっていないか調べる」と迫られる。男性は信じ、指定された口座へ計2回、送金したという。郵便局員役から警察官役へつなぐ、お決まりのリレーだ。大津署は特殊詐欺事件として捜査している。口座の中身を調べるために送金させる警察など、存在しない。

11. 熊本市の公務員男性から915万円 受け子役とみられる呉市の村木由依加容疑者(24)を逮捕

凍結が、受け子の足を引っ張った。熊本県警は、広島県呉市の無職、村木由依加容疑者(24)を詐欺容疑で逮捕した。今年5月中旬、熊本市の公務員男性(31)に金融機関の職員、京都府警の警察官、検事を名乗る人物が電話をかけ、「特殊詐欺の容疑にかけられている。資産に犯罪収益が含まれていないか確認する」とうそを言った。男性は現金約915万円をビジネスバッグに入れ、公園のトイレに置いた。回収に来たのが村木容疑者とみられる。5月中旬から下旬にかけ、金融機関が男性の口座を詐欺に使われていると判断して凍結していたが、男性が引き出そうとして通報され、防犯カメラの映像から容疑者が浮上した。男性は4月にも同じ人物らの指示で約1350万円を失っていた。認否は明らかにされていない。

12. 4回目の逮捕、群馬の70代女性から3134万円 特殊詐欺グループの指示役か、大阪市の28歳男

もう4回目だ。新潟南署と新潟県警の組織犯罪対策課は28日、大阪市の無職の男(28)を詐欺容疑で再逮捕した。男は特殊詐欺グループの指示役とみられている。再逮捕の容疑は、4月中旬、すでに捕まっている別の男らと組み、群馬県太田市の70代女性から現金約3134万円をだまし取った疑い。大阪府警の警察官になりすまして「犯罪に関与した疑いがある。自宅にある現金を調査する必要がある」と偽り、敷地内に置かせた現金入りの袋を持ち去ったとみられる。男は8月に詐欺と詐欺未遂、9月に詐欺の疑いで逮捕されていた。容疑は認めている。被害は積み重なり、逮捕もまた積み重なっていく。

出典:新潟日報

13. かけ子グループの管理役か 岐阜市の77歳男性から795万円、小久保喜史容疑者(49)ら3人を逮捕

愛知県警は、岐阜市に住む77歳の男性から「ニセ警察詐欺」で現金795万円をだまし取ったとして、男3人を逮捕した。三重県桑名市の自称自営業、小久保喜史容疑者(49)らだ。今年5月から6月にかけて、仲間と共謀し、警察官などを名乗ってうその電話をかけた疑い。小久保容疑者は、現金の回収役の23歳の男に指示していたとみられている。回収役は容疑を認める一方、小久保容疑者ともう1人の82歳の男は否認している。別のニセ警察詐欺事件では、自宅から電話をかけていた「かけ子」2人がすでに逮捕されている。県警は小久保容疑者が、その2人にスマホを渡すなど、かけ子グループの管理役だったとみて、組織の実態を調べる。

14. 「町内会費の回収に来ました」 大分市の52歳の女を逮捕、玄関のインターホンに顔が残っていた

小さな金額でも、詐欺は詐欺だ。大分県警は28日、大分市の無職の女(52)を詐欺容疑で逮捕した。9月15日午後9時すぎ、市内の26歳の会社員女性宅を訪れ、「町内会費の回収だ。当番制でやっている」とうそを言い、1万5000円を受け取った疑いだ。女性は町内会費として1万2000円を求められ、「お釣りを持ってくる」と言われたが戻ってこなかった。110番通報で発覚した。決め手は自宅のインターホン。録画された顔から警察が捜査を進めた。2人は同じ地区に住むが面識はない。地区の会費は毎月500円の口座振替で、戸別の集金はそもそも行われていなかった。女は容疑を認めている。警察は余罪も調べる。

出典:TBS NEWS DIG

15. AI音声の詐欺電話に「応じる」「分からない」が16.5% 危機の姉妹を装うクローン声では36.1%

人は声の出来より、話の中身にだまされる。米ハーバード大やMetaなどの研究者が、AI音声による詐欺電話を米国の成人4100人に聞かせて反応を調べた。6種類のAI音声モデルと本物の人間の声を使い、サポート詐欺から、警察を名乗って保釈金を求める手口まで5つのシナリオを用意。AIの要求に「応じる」または「分からない」と答えた人は平均16.5%だった。感情や人間関係に訴える手口は、事務的なサポート詐欺よりだまされやすさが3~5倍以上。ElevenLabsのクローン音声で「危機に陥った姉妹」を装うと36.1%にのぼった。AIの声をAIと見抜けた人は約7割。本物の人間の声を聞いた人の約67%がAIと誤判定した。人件費で赤字の詐欺電話も、AIなら1時間あたり1~3ドルの黒字になる試算だ。

出典:ITmedia

断言する。「副業」と「調査」は、どちらも金を抜くための入口だ。

副業の勧誘は実行役の確保につながり、警察や検事を名乗る電話は現金を家の前に置かせるために使われる。警察が現金の調査のために送金や受け渡しを求めることはない。手口は違っても、奴らは必ず「今すぐ」と「誰にも言うな」を重ねる。届いた話を一度止め、別の人に見せる。それだけで、被害の入口は閉じられる。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
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