詐欺ニュースを毎日20時にまとめて更新
トップ › まとめ › 記事
まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/24】基山町の50代女性は4592万円、伊東の80代女性は動画広告から約2300万円

報じられた詐欺は14件。ニセ警察の電話で4592万円、動画広告をきっかけに暗号資産で約2300万円が消えた。受け子や口座の売り手には10代、20代の逮捕も目立つ。

1. 「あなたは容疑者」から5回の送金 佐賀・基山町の50代女性、4592万円

始まりは郵便局員を名乗る男の電話だった。8月21日、基山町の50代女性宅の固定電話に「宛名が東京都内の郵便物がある」と連絡が入る。次に出たのは警察官役。「押収したカードの中にあなた名義のものがある。あなたは容疑者だ」。チャットアプリを入れさせられ、警察官役と検察官役が入れ替わり立ち替わり圧力をかけた。口実は「無実を証明するため金融庁に資産を調べさせる」「お金を分散させる口座が要る」。9月11日から28日まで、女性は5回、指定口座に計4592万円を送った。鳥栖署が23日に発表した。署は「警察が資金の移転を求めることはない」と強調する。お金の話が出た瞬間に詐欺だ。奴らの台本は何度やっても同じ。変わらないから、見抜ける。

2. 動画広告に政治家、LINEで「ビットコインは急上昇」 伊東市の80代女性、20回超で約2300万円

静岡県伊東市の80代の無職女性が、約2300万円をだまし取られた。きっかけは2月下旬、動画サイトで見かけた政治家が出演する広告。クリックするとLINEに誘導され、相手から「ビットコインに投資すれば儲かる」「急上昇するから買った方がいい」と持ちかけられた。女性は2月下旬から10月中旬まで、投資費用や出金手数料などの名目で、指定口座に20回以上振り込んだ。相手は「儲かっている」と言う。だが引き出そうとすると、請求されるのは手数料ばかり。不審に思って警察に相談し、だまされていたと分かった。1人暮らしの女性は「お金が増えるなら暗号資産投資をやってみたかった」と話している。警察は特殊詐欺として捜査している。

3. 警察が別件の捜査で聞き取るまで気づかなかった 広島市の40代男性、SNS投資詐欺で1300万円

広島市の40代男性が、SNS型投資詐欺で1300万円を失った。7月、Xで実在の投資家をかたるアカウントの「優良株を知りたい方はここをクリック」というリンクを開いたのが入口だ。誘導先はLINEの「資産倍増学習グループ」。「アシスタント」を名乗る人物が投資に参加するよう勧め、男性は投資アプリを入れた。株の購入代金は、「カスタマーサポート」を名乗るアカウントが指定する口座へ。3回に分けて振り込んだ。発覚の経緯が異様だ。警察が別の事件を調べる中で被害の可能性が浮かび、手口を説明されて初めて、男性は「じゃあ騙されてるんですね」と口にしたという。広島南署は、事業の振込先が個人口座なら詐欺を疑うよう呼びかけている。

4. 「逮捕した犯人があなたの口座に」 郡山市の70代女性、自宅に来た「金融庁職員」に600万円

郡山市の70代女性が、現金600万円をだまし取られた。9月15日、警察官を名乗る男から電話があった。「逮捕した犯人が、犯罪で得た金をあなたの口座に流していた」。続いて検事を名乗る男らが「無実を証明するには、口座のお金を調べる必要がある」と迫り、現金を手渡すよう指示した。10月2日、自宅を訪れたのは金融庁の職員を名乗る男。女性はその場で600万円を渡した。後日、警察から被害確認の連絡が入って、はじめて事態が発覚している。女性が23日に郡山署へ届け出た。同署はなりすまし詐欺とみて調べている。警察官、検事、金融庁。肩書きを3つ重ねて信用を積み上げ、最後は玄関先で現金を受け取る。役割分担まで、奴らの手口は組織的だ。

5. マッチングアプリの「確実に稼げる」 青森の30代男性、暗号資産264万円相当

青森県内の30代男性が、約264万円相当の暗号資産をだまし取られた。八戸署が23日に明らかにした。9月の初め、男性はマッチングアプリで地元出身をうたう女と出会い、LINEでやり取りを始める。女は「投資でもうけている。確実に稼げる」と話を向けた。信頼した男性は指示どおりイーサリアムを買い、10月9日、指定アドレスに時価約9万円分を送る。紹介された投資サイトでは利益が出ているように見えた。そこで男性は、さらに約254万円分を購入して送金する。見せかけの利益に背中を押された形だ。それでも相手の送金要求は止まらない。不審に思って投資サイトを検索し、ようやく被害に気づいた。最初の少額で試させ、画面上の利益で安心させる。恋愛感情を足場にした古典的な段取りだ。

6. スクショを送れば数百円、次は「高額報酬タスク」 青森の70代男性、副業名目で約60万円

青森県内の70代男性が、副業名目で約60万円をだまし取られた。弘前署の発表によると、7月下旬、Threadsで知り合った相手からLINEで誘われる。内容は、YouTubeの指定動画を見てスクリーンショットを送れば報酬が出るというもの。続けてTelegramの指示で作業すると、男性名義の口座に実際に数百円が振り込まれた。ここが罠だ。小さな報酬で信用を作る。10月頃、相手は「指定された操作をするだけで高額報酬を得られるタスクがある」と持ちかけ、暗号資産の投資サイトを紹介した。男性が現金を振り込むと、返ってきたのは「違反があったので違約金が必要」という要求。稼ぐための入金が、いつのまにか違約金の請求にすり替わっていた。副業の誘いを、動画と報酬で飾ってくるのが奴らの新しい顔だ。

7. 「助けを必要としている女性を紹介」 焼津市の40代男性、交際あっせんで約400万円

静岡県焼津市の40代男性が、交際あっせんを装う詐欺で約400万円をだまし取られた。9月下旬、男性はSNSに交際相手を求める投稿をした。すると女性名のアカウントから返信が来る。「助けを必要とする女性に、交際や友人の相手を紹介している」という趣旨の返信だ。紹介された女性名のアカウントと連絡を取り合ううち、実際に会うには「システム処理資金」が要ると言われる。続いて「システムエラーのための資金」。男性は指定口座に計6回、約400万円を振り込んだ。名目は変わっても、狙いは一つ。会う前に、金を払わせることだ。焼津署は「SNSで知らない人から交際をあっせんされたら、詐欺を疑ってほしい」と呼びかけた。孤独につけ込む手口に、遠慮はない。

8. 「紙幣番号を調べたい」の封筒を持ち去った受け子か 台湾出身の32歳男を逮捕、岩手・宮古

岩手県警の宮古署が22日に逮捕したのは、台湾出身で自称自営業の32歳の男。容疑は詐欺だ。発表では、男は7月28日から8月5日、正体不明の仲間らと組み、警察官や検察官を装った。宮古市の80代の無職男性に「捕まえた犯人が、あなたの口座へ数百万円入れたと供述した」「逮捕状が出ている」「紙幣番号を調べたい」と偽った。男性は現金百数十万円を封筒に入れ、自宅の敷地内に置く。警察は、男が受け子として、指示役の指図で封筒を持ち去ったとみている。被害者は直接、誰にも会っていない。置かれた金を、何食わぬ顔で回収する役がいる。電話をかける者と取りに来る者を分けるのが、詐欺グループの定石だ。警察は詳しい経緯を調べている。

9. 「遊ぶ金が欲しかった」 弟を装った電話で80代男性から50万円、18歳の受け子を逮捕

警視庁町田署は22日、埼玉県所沢市の無職の男(18)を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。容疑は9月2日、千葉県柏市の80代男性宅への詐欺。他の者と共謀し、弟を装って複数回電話をかけ、「駅でかばんをなくした」「現金が必要。協力して」と言った。その後、弟の代理人をかたる男が自宅を訪ね、男性から50万円を受け取ったとされる。逮捕のきっかけは職務質問だ。20日夕、町田市内にいた男が警察官に声をかけられ、言動や所持品から受け子の疑いが浮上した。町田にいた理由を問われ、男は「闇バイトで待機するよう言われた」と話したという。調べに対し「遊ぶ金が欲しかった」と容疑を認めている。指示は、足のつきにくい通信アプリで受けていたようだ。軽い気持ちの応募が、受け子への入口になる。

10. 「認知症になると口座が凍結される」と13回 93歳女性から480万円、社団法人役員を再逮捕

93歳の女性から計480万円をだまし取ったとして、三重県の鳥羽署は23日、一般社団法人役員の坂本匡也容疑者(50)を詐欺の疑いで再逮捕した。調べでは、容疑者は昨年11月25日、志摩市内の飲食店で「名義書き換えのために必要」とうそを言い、不動産の相続登記申請代理費用として30万円を受け取った。さらに今年1月17日から2月4日にかけて、金融機関の駐車場で13回、計450万円を受け取っている。このときの言い分は、「認知症になると銀行口座が凍結される」。財産を管理するという預かり金の名目だった。容疑者は10月5日に別の詐欺事件で逮捕され、今回の容疑は捜査の中で判明した。調べに対し、30万円は受け取ったがだまし取ってはいない、450万円は受け取った覚えがないと否認している。

11. 口座を売って約1460万円の振込先に 「ばれないと聞いていた」23歳の男を逮捕

特殊詐欺の振込先に使われた口座を作ったとして、警視庁は田熊大暉容疑者(23)を逮捕した。容疑は昨年、東京・新宿区で、自分で使うとうそをついて銀行口座を開設し、キャッシュカードなどをだまし取った疑い。開設した口座は「闇バイト」の道具屋に売り渡され、特殊詐欺の被害金およそ1460万円の振込先に悪用されたとみられている。容疑は認めている。動機は「お金がほしかった」。売っても警察にはばれない、と聞かされていたと話す。警視庁は、容疑者が知人らにも同じことをさせていたとみて調べている。電話をかける者、金を受け取る者、そして口座を用意する者。詐欺は分業で回る。口座を売る行為は、軽い小遣い稼ぎなどではない。被害金の通り道を、自分の手で作る犯罪だ。

12. 現金を宅配便で東京の集合住宅へ 長岡市の60代女性に300万円要求、埼玉の17歳を現行犯逮捕

新潟県警の与板署と組織犯罪対策課は23日、詐欺未遂の疑いで、埼玉県朝霞市の自称無職の少年(17)を現行犯逮捕した。容疑は21日ごろから23日までの間、何者かと共謀して長岡市の60代女性宅に息子や弁護士を名乗って電話をかけたこと。「投資で得た利益に対する税金が未払いだ」とうそをつき、現金300万円が必要だと迫り、東京都葛飾区の集合住宅へ宅配便で送らせようとした。ここで流れを止めたのは、女性の確認だ。息子に電話をかけ直して、詐欺と分かった。すぐ警察に届け出て、少年の逮捕につながっている。少年は容疑を否認している。警察は、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による犯行の可能性もあるとみて調べている。身内を名乗る電話は、一度切って本人にかけ直す。それだけで防げる。

13. 「最終確認通知書」のハガキは無視 国民生活センターが注意喚起

ハガキ1枚で人を焦らせる。国民生活センターは10月20日、「最終確認通知書」と書かれたニセのハガキについて注意を呼びかけた。全国の消費生活センターに、届いたという相談が寄せられているという。ハガキには「未納料金(契約不履行)に対して、管轄裁判所へ訴状申請された」と記されている。連絡しなければ裁判所から呼出状が送られ、欠席すれば給料や財産が差し押さえられる可能性もある、という脅し文句つきだ。センターは公式Xでも、同センターがこのようなハガキを消費者に送ることは絶対にないと明言した。不審なハガキが届いても、記載された連絡先には電話をしない。かけた瞬間に、奴らの土俵へ上がることになる。お金を求められても応じてはいけない。

14. 「残高を教えてください」で態度が急変 口座に178円、ニセ警察を撃退した女性の投稿が話題

ニセ警察の電話を、思わぬ理由で撃退した女性のSNS投稿が話題になっている。19日にXへ投稿されたものだ。以前、警察から電話があり、詐欺に加担している可能性があると言われた。LINEのテレビ通話で事情聴取をするとして、30分にわたり根掘り葉掘り個人情報を聞かれたという。最後に「口座の残高を教えてください」と言われ、ネットバンキングを開くと、残高は178円。それを伝えた途端、警察官の格好をした男のテンションは明らかに下がったという。ENCOUNTは、警察官を装う特殊詐欺の被害が全国で相次ぎ、手口が巧妙化していると伝えた。笑える結末だが、教訓は重い。奴らは30分かけて個人情報を抜き、最後は残高で標的の価値を測る。ビデオ通話に誘われた時点で、危険信号だ。

断言する。電話の肩書きは信用の根拠にならない。

郵便局員、警察官、検察官、金融庁職員。この日報じられた事件でも、奴らは肩書きを重ねて信用を作り、最後に現金や口座へ誘導した。動画広告やマッチングアプリ、副業の誘いも入口は違うが、出口は同じだ。振込、手渡し、暗号資産の送金。お金の話が出たら、相手が誰であっても詐欺を疑う。身内を名乗る電話は切って、本人にかけ直す。それだけで止められた事件が、今日も複数あった。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
PR
広告枠 募集中このスペースに広告を掲載しませんか?広告掲載について ›

この記事に出てきた手口の解説

前後のまとめ記事

ほかの記事