詐欺ニュースを毎日20時にまとめて更新
トップ › まとめ › 記事
まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/22】ラッパー「ジゴロジャック」ら7人を逮捕、熊谷の74歳女性は車内に置いた金塊4900万円相当

22日までに報じられた詐欺は約15件。ラッパーがリーダー格の還付金詐欺グループ7人の逮捕、熊谷の74歳女性が車内に置いた金塊4900万円相当、水迫畜産の元取締役の追起訴が目立った。

1. ラッパー「ジゴロジャック」がリーダー格 還付金詐欺で7人逮捕、23都道府県で4700万円超か

「還付金がある」。年金機構の職員をかたる電話でATMへ誘導し、振り込ませる。大阪府警は22日、この手口の詐欺グループの男女7人を逮捕した。リーダー格とされるのは、千葉県船橋市の音楽家、加藤涼太容疑者(39)。「ジゴロジャック」の名でラッパーとして活動していた人物だ。ほかの6人は20〜30代で、出し子や現金の回収役を担っていたとみられる。確認された逮捕容疑は、昨年4月に熊本県の60代女性へ還付金があると偽り、グループが管理する口座に約40万円を入金させたというもの。だが、これは氷山の一角かもしれない。2024年8月から昨年5月にかけて、少なくとも23都道府県の約50人が、計4700万円以上の被害に遭った可能性がある。認否は明らかにされていない。府警は全容の解明を急ぐ。

2. 他人名義のキャッシュカードを譲り受け、資金洗浄か 福岡県警がベトナム国籍の被告ら10人を逮捕

詐欺で集めた金を、足がつかないように別の口座へ流す。その道具に使われたのが、他人名義のキャッシュカードだった。福岡県警は21日、特殊詐欺の被害金を資金洗浄するためにカードを譲り受けたなどとして、ベトナム国籍の被告ら計10人を、犯罪収益移転防止法違反などの容疑で逮捕している。うち福岡市博多区の無職の被告(30)と、同市東区の無職の被告(23)は、その後に起訴されている。30歳の被告の容疑は、昨年12月から今年1月にかけて、23歳の被告らから他人名義のカードを受け取るなどしたというもの。調べに対し、30歳の被告は容疑を認め、23歳の被告は黙秘しているという。県警は押収したカードや現金を公開した。かけ子や受け子の裏で、口座とカードを回す役目が動いている。

3. 「現金を貸すので投資を続けて」 山形市の70代男性、38万円をだまされ、別の被害者の450万円も暗号資産に換えて送る

被害者が、別の被害者の金を運ばされた。山形市の無職の70代男性は8月下旬、マッチングアプリで「山本」と名乗る女性と知り合い、好意を抱いた。持ちかけられたのは暗号資産への投資。「毎日、元金の0.6パーセントの利益が出る」と言われ、9月20日までに5回、計38万円分を指定のアドレスへ送った。ここで終わらない。相手は「現金を貸すので投資を続けてほしい」と頼み、男性の口座に現金を振り込んできた。男性はその金で暗号資産を買い、また送信した。警察によると、振り込まれた計450万円は、別の特殊詐欺の被害者のものだった。奴らはだまし取った金を、新たな被害者の手で洗わせたことになる。県内で、被害者が資金洗浄の側に回らされた例が確認されたのは初めてという。警察が注意を呼びかけている。

4. 携帯で金塊5個を購入、車内に置いたら消えた 熊谷の74歳女性、4900万円相当

金塊は車に置け、と言われた。埼玉県熊谷市の無職の女性(74)は9月中旬から数回、警察官を名乗る男らの電話を受けた。口座が犯罪に悪用されているので、資産を調べる必要がある、と。信じた女性は指示どおりに携帯電話を操作し、金塊5個を購入する。総額は4900万円相当。15日午後3時50分ごろ、女性は金塊を、自宅に停めていた自分名義の乗用車の中に置いた。すると、金塊はだまし取られた。警察が金塊を回収するのはおかしい。そう思った女性が17日に110番し、被害に気づいたという。熊谷署が21日に発表した。現金ではなく金塊を、しかも自分の車の中に置かせる手口だ。受け渡しの形は、日々変わっていく。電話で「調査」を口にされたら、誰が相手でも、まず切ることだ。

5. LINEの投資広告から17回の振り込み 長崎市の70代男性、約2000万円

きっかけは、LINEに表示された投資の広告だった。長崎市の70代の男性は7月中旬ごろ、広告に興味を持ち、2つの証券会社の社員を名乗る人物らとLINEなどでやりとりを始める。株を買えば利益が出る。そう勧められ、指定されたアプリ内での株式購入費用などとして、今月2日までに17回、現金およそ2000万円を口座に振り込んだ。ところが、金を引き出そうとしても出金できない。証券会社の社員を名乗る相手とも連絡が取れなくなり、男性は警察に届け出て被害が発覚した。警察はSNS型投資詐欺事件として捜査している。「投資は絶対儲かる」。そう言って振り込みを指示されたら、詐欺を疑ってほしいと呼びかけている。7月から10月まで、3カ月近くかけて金を積ませる長期戦の手口だ。

6. 公園のトイレに2回、計2300万円 大分市の50代男性、郵便局員役から警察官役へ

9月上旬、大分市の50代男性の携帯電話に、郵便局員を名乗る男から連絡が入った。続いて警察官を名乗る男が出る。口座が詐欺に悪用されており、紙幣番号の確認のため預金を預けるよう求められた。偽の逮捕状まで見せられた男性は信じ込み、指示に従った。9月30日と10月13日、市内の公園のトイレに現金を置く。合わせて2300万円。その後、男らと連絡が取れなくなり、男性は21日に警察へ相談して被害が判明した。大分では、別府市の60代女性が公園のトイレに1470万円を置いた被害が前日に伝えられたばかりだ。人目につきにくい公共の場所が、現金の受け渡しの舞台に使われ続けている。2回に分けて置かせるのも、奴らの常套手段になっている。

7. 「指示に従えば潔白が証明される」 青森の80代男性、ネットバンクから4130万円

ことし8月、青森県内に住む80代男性の自宅の固定電話が鳴った。郵便局員を名乗る男は「荷物の中に現金300万円が入っていた」と告げる。電話を代わった警察官を名乗る男は、犯罪への関与を疑われていると脅し、「指示に従えば身の潔白が証明される」と畳みかけた。後日、自宅には連絡用のスマートフォンが届く。男性はメッセージアプリでの指示に従い、ネットバンキングで開設した口座から、指定された口座へ計4130万円を振り込んだ。郵便局員から警察官へ、電話から送りつけられたスマホへ。段階を踏んで信用させ、最後は自分の手で送金させる流れだ。警察は、警察官がメッセージアプリで金や物を求めることはあり得ないと強調している。

8. NTTから警察へ転送、「資金洗浄が必要」 長崎・長与町で1200万円、2回自宅の敷地に置かせる

電話は「NTTカスタマーセンター」の女性を名乗った。長崎県長与町内の被害者に「あなたが事件の犯人になっている」と告げ、警察をかたる男へ転送する。出た男や、警察官・検察官になりすました別の男は、共犯の疑いがあると告げ、資金洗浄が必要だと説明した。「お金は捜査後に返す」とも言ったという。信じた被害者は銀行口座から現金を引き出し、2回にわたって指示どおり自宅の敷地内に置いた。現金は持ち去られた。被害は9月初旬から10月中旬にかけての計1200万円。長崎県警時津署が22日、防犯メールで警戒を呼びかけた。犯人扱いして怖がらせ、潔白のために金を動かせと迫る。筋書きは、各地でほとんど変わらない。

9. 「社長のVIP内部グループへ招待する」 山口・光市の30代女性、インスタ広告から1150万円

発端は、インスタグラムに載っていた投資の広告だった。山口県光市の30代のパート従業員の女性は8月7日、広告をきっかけに、実在の金融機関の社長を名乗る人物から連絡を受け、チャットでのやりとりが始まる。続いて株投資のアシスタントを紹介され、こう誘われた。「社長のVIP内部グループへ招待する」。信じた女性は偽の投資サイトで取引を始め、8月26日から10月2日までに6回、およそ1150万円を振り込んだ。光署が明らかにした。警察は、「著名な投資家や芸能人も参加しています」「今だけの特別な投資枠です」といった誘い文句が出たら、詐欺を疑って相談するよう呼びかけている。山口では前日、岩国市の60代女性が2億円超をだまし取られた被害が伝えられたばかりだ。

10. 牛肉の等級を偽り、ふるさと納税の返礼品で6350万円 水迫畜産の元取締役を追起訴

A5を指定されたのに、届いたのはB2やC1の肉が混じった商品だった。鹿児島地検は22日、鹿児島県指宿市の畜産加工会社「水迫畜産」の元取締役、水迫政輝被告(55)を詐欺の罪で追起訴した。起訴状によると、2023年10月から12月にかけ、ふるさと納税の返礼品として、業者に指定された等級より低い肉を使った商品を納めた。代金約6350万円をだまし取ったとされる。商品は9033パック、牛肉の重さは約2.7トンに上る。最も悪質なケースでは、A5指定の商品にB2やC1の肉を5割以上組み合わせていたという。被告は逮捕当時、警察に「黙秘します」と述べていた。被告は9月にも、県外産の牛肉を鹿児島県産と偽って売り、約145万円をだまし取ったとして、食品表示法違反などで在宅起訴されている。

11. TikTokの「韓国人女性」から暗号資産、アプリ上は4000万円に 伊賀市の40代医療従事者、約1100万円相当

TikTokで知り合ったのは、韓国人女性を名乗る人物だった。三重県伊賀市の40代の男性医療従事者は9月初旬、LINEに移ると、手助けするから暗号資産に投資してみないかと誘われる。運用アプリに登録し、9月8日から10月16日までに9回、イーサリアムを指定されたアドレスに送信した。総額は約1100万円相当。アプリ上では、資産が約4000万円に増えたように表示された。だが出金しようとすると、費用を求められる。不審に思って警察に相談し、被害が発覚した。名張署が22日に発表した。画面の数字だけが増えていき、出口には「費用」の壁が待つ。投資詐欺では、もはや見慣れた最終幕だ。この段階で追加の支払いに応じても、金が戻る保証はどこにもない。

12. 「紙幣番号を調べる」 上越市の70代女性から5月に227万円、受け子とみられる中国籍の44歳男を逮捕

上越署と新潟県警は21日、埼玉県蕨市の建設作業員で中国籍の男(44)を詐欺の疑いで逮捕した。5月11日、上越市の70代女性が自宅の敷地内に置いた現金227万円を持ち去った、受け子とみられる。5月8日から11日にかけ、かけ子が警視庁の警察官などをかたって電話をかけていた。犯罪への関与を疑われていると脅し、潔白の証明には出金した現金の紙幣番号を調べる必要があると説明。捜査員が回収に行くから、袋に入れて敷地内に置け、と指示した。携帯電話にはニセの逮捕状の写真まで見せられ、女性は信じたとみられる。227万円は、指定された日までに用意できた額だった。発覚のきっかけは、ほかの署で逮捕された容疑者の捜査。被害の3日後、上越署が女性に接触して確認した。男は容疑を否認している。

13. FBIが海外の詐欺拠点20カ所を壊滅 米政権「16億ドルの被害を防いだ」

米国が、詐欺拠点との「サイバー戦争」を宣言した。ロイター通信によると、米政権はホワイトハウスでのイベントで、海外の犯罪組織への取り締まりの成果を報告した。FBIの長官は、世界各地で詐欺拠点20カ所を壊滅させたと説明。今年は連邦捜査当局が、標的になった米国人1万人超へ警告を出し、被害16億ドル以上を食い止めたと強調した。詐欺に使われたサイトのドメインは数百件を差し押さえ、数億ドル相当の暗号資産も凍結した。標的は、恋愛感情を装ったり偽の投資話を持ちかけたりして信頼させ、偽の暗号資産取引サイトへ誘導する手口だ。FBIのまとめでは、暗号資産の投資詐欺による米国人の損失は、2025年だけで72億ドルに達した。拠点の多くはミャンマーやカンボジアにあり、誘拐や人身売買の被害者が詐欺を強いられている施設もあるとされる。

14. 「カードも新しいものに替えましょう」 鶴岡市の70代女性から100万円、新潟の21歳の男を逮捕

保険料の還付金があるうえ、カードも新しいものに替える。今年4月8日、金融機関の職員などをかたる電話が、山形県鶴岡市の70代女性にかかった。「近くにいる職員にカードを渡してください」。同じ日、女性宅を訪ねてカード1枚をだまし取り、コンビニのATMで現金100万円を引き出して盗んだ疑いで、新潟市東区の会社員、斎藤豪容疑者(21)が21日に逮捕された。何者かと共謀したとみられ、容疑は詐欺と窃盗。警察が捜査を進め、関与が特定されたという。カードをだまし取る手口では、玄関先での受け取りと、ATMでの引き出しが別々の場面になる。犯行から半年あまり、逮捕までにはそれだけの時間がかかった。

15. 「そんな人はいない」 偽の警察官が電話をかけた先は、福井県警の中だった

10月上旬、福井県内の男性に、警視庁捜査二課を名乗る男から電話がかかってきた。男性が受けた場所は、仕事で訪れていた福井県警の庁舎の中。すぐに詐欺と見抜き、その場にいた警察官に相談して、だまされたふりで会話を続けた。相手は「福岡県警から捜査依頼を受けた」と言い、続けて福岡県警の捜査二課員を名乗る人物に電話を代わる。20日間の勾留と取り調べを告げながら、証拠については「100%じゃない」と、どんどん歯切れが悪くなった。そこで本物の警察官が電話を代わり、そんな名前の捜査員は福岡県警にいないと指摘する。男は「なんで俺が電話しないといけないの」と返し、問いに答えないまま通話を切った。着信は「090」で始まる、ごく普通の番号だった。警察は、犯罪の疑いをかけられたらすぐに電話を切って相談するよう呼びかけている。

断言する。「潔白を証明するから金を預けろ」と言う警察官は、100%偽物だ。

この日報じられた事件の半分は、同じ筋書きだった。口座が犯罪に使われている、資産を調べる、紙幣番号を確認する。そのうえで金塊を車に置かせ、トイレに現金を置かせ、敷地内に袋を置かせる。奴らは顔を見せず、場所だけを指定して持ち去る。捜査機関が、電話一本で預金や金塊を預かることはない。もう一つの柱はSNSの投資話だ。広告、LINE、アプリ上の増える数字。出金を求めた瞬間に費用を言い出す。相手が誰でも、お金を動かす前に一度電話を切る。それだけで防げる被害が、確実にある。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
PR
広告枠 募集中このスペースに広告を掲載しませんか?広告掲載について ›

この記事に出てきた手口の解説

前後のまとめ記事

ほかの記事