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まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/20】愛知の高齢男性は金地金3億円、山梨の60代女性は5615万円

20日は愛知で金地金3億円相当、山梨で5615万円、奈良で2人合わせて8100万円超と、ニセ警察詐欺の高額被害が並んだ。カンボジア拠点のかけ子の再逮捕も相次ぐ。

1. 「金地金の番号が捜査で浮上」 愛知の高齢男性、3億円相当を手渡す

金地金だ。現金じゃない。愛知県警が20日に発表した。県内の高齢男性のもとに、警察官を名乗る人物から電話があった。「マネーロンダリングに関与している」。さらに、持っている金地金の番号が捜査に出てきた、と畳みかける。6月から9月にかけて、自宅へ来た受け子に複数回に分けて手渡した。奪われたのは金地金などで、あわせて3億円相当。数カ月かけて、じわじわ吸い上げられた形だ。県警は「警察が金地金の提出を依頼することはない」と呼びかけている。警察は金も現金も預からない。それが大原則だ。

2. 郵便局員から警視庁へ、さらに保釈金 甲府の60代女性、5615万円

始まりは8月。甲府市のパート従業員の60代女性に、日本郵便を名乗る男から電話が入る。「キャッシュカードを送ったことはないか」。心当たりはないと答えると、今度は警視庁の警察官を名乗る男に替わった。事件への関与を疑われている、資金を調べる、と。女性は信じ、2回に分けて指定の口座へ計5615万円を振り込んだ。奴らはそこで止まらない。保釈金の名目で、さらに1000万円を要求した。女性が現金を用意している最中に男と連絡が途絶え、警察に相談して被害に気づいた。南甲府署が明らかにした。

3. 現金、外国通貨、金塊900グラム 奈良市の70代女性2人、8100万円超

奈良県警は、奈良市の70代女性2人が相次いでだまされたと発表した。1人目は9月、郵便局員を名乗る男から「違法な睡眠薬が入っていた」と電話を受けた。続いて警察官役が「潔白を証明するには捜査に協力を」。言われるまま、現金1700万円と外国通貨を紙袋に入れて門の前に置いた。そこへ「逮捕状」「受領書」と書かれた書類が届く。信じ込んだ女性は金塊約900グラム(時価約2152万円)と現金約650万円も渡した。別の70代女性は4月から8月、同様の手口で暗号資産約3596万円相当を失った。2人合わせて8100万円超。

4. 「調査が終われば返す」 さいたま市の70歳男性、ごみ置き場に置いた2800万円は消えた

9月4日から、さいたま市中央区の70歳の無職男性の固定電話などに警察官を名乗る者らから電話が続いた。あなた宛ての郵便物から別人名義のカードが出てきた、と。犯人ではないと証明するため金を渡せ、調査が終われば返す、という筋書きだ。男性は9月18日から10月1日にかけて5回、現金を紙袋に入れ、自宅近くのごみ置き場や公園の公衆トイレに置いた。合計2800万円。最後の連絡は「受け取った者が逃げた。これまでのやりとりを削除して」だった。男性は指示通り履歴を消す。証拠隠滅まで、被害者にやらせる。金が戻らず不審に思い、浦和西署に来て発覚した。

5. 「逮捕状が出ている、近くに刑事を配置」 鳥栖市の70代男性、2700万円

佐賀県警鳥栖署が20日に発表した。8月31日、鳥栖市の70代男性の携帯電話に郵便局員を名乗る男から連絡が入る。あなた名義のカードと通帳がベトナムへ送られそうだ、違法行為だ、と。続いて大阪特捜部の職員を名乗る男が、電話とSNSで追い込んだ。「誰にも言ってはいけない」「逮捕状が出ている」「近くに刑事を配置している」。そして「逃走資金を回収する」と金を要求する。男性は9月7日と15日の2回、指定された口座に計2700万円を送金した。逃げられないと思わせる脅しだ。口止めを求められた時点で、それは詐欺だ。

6. カンボジア拠点のかけ子グループ、リーダー格とみる31歳ら4人を再逮捕 福岡県警

福岡県警は20日、カンボジアを拠点にした特殊詐欺で3人から現金をだまし取ったとして、かけ子グループのリーダーとみられる住所不定、無職の大井拓実容疑者(31)ら男女4人を詐欺の疑いで再逮捕した。報道によると、グループは16都府県で総額約1億5000万円を詐取した疑いがある。一部の報道では、電話は「あなた名義の通帳が」と切り出す内容だったとされる。海外の拠点から電話をかけ、被害は全国に及んだ。拠点が国外でも、県警の捜査は止まらなかった。

7. トー横で「500万円稼げる」と誘い、カンボジアでかけ子に 住吉会系組員を詐欺容疑で再逮捕

歌舞伎町の「トー横」に出入りする男女を海外の詐欺拠点へ送る目的で誘拐した罪で公判中の住吉会系組員、山尾輝斗被告(26)を、警視庁が詐欺容疑で再逮捕した。名古屋市の女(20)と釧路市の女(22)も逮捕した。容疑は今年1月、カンボジア北西部ポイペトの拠点から京都府の20歳代の男性に警察官らを装って電話をかけ、約250万円を詐取したこと。女2人は昨年8月から10月に「500万円を稼げる」と誘われ、カンボジア、マレーシアと拠点を移りながらかけ子をしたとみられる。7月に2人で逃げ出し、在マレーシア日本大使館に保護された。山尾被告は「弁護士と相談する」と供述、女2人は容疑を認めている。

8. 「捕まらないから大丈夫」と中国行きを勧誘 岡山で男3人を逮捕

岡山西署は、44歳と45歳の岡山市の男と、32歳の住居不定の男の計3人を、職業安定法違反の疑いで逮捕した。2025年6月、20代の知人女性にスマホで「中国にいい出稼ぎがある」「100万円以上稼げる」と誘い、7月には大阪府内のホテルで「特殊詐欺のかけ子」をやらせると説明した疑い。手順書を見て電話をかけるだけ、捕まらない、と軽く言ってのけたという。かけ子を海外に移送する事件の捜査で女性から話を聞き、浮上した。警察は3人の認否を明らかにしていない。匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による犯行とみて調べる。

9. 「だまされたふり作戦」で現行犯逮捕 青森、490万円の受け取りに来た55歳

20日午前、青森県内の80代男性の敷地内で、千葉市中央区の無職、前田康広容疑者(55)が詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された。何者かと共謀し、9月26日ごろから警視庁の警察官を名乗って電話をかけていた。犯罪の疑いがかかっている、引き出した490万円を調べるので、金融庁の者に預けろ、という筋書きだ。男性が通報し、警察官が張り込んでいた。午前11時42分ごろ、現れたところを取り押さえた形だ。被害はない。警察は、共謀したとみられる人物がほかにもいるとみて調べを進めている。

10. 「月1パーセントの利息」で200万円 高知の45歳被告、初公判で認否留保 被害届は1億円規模

知人をだました男の裁判が始まった。高知市の無職、清水祐哉被告(45)。2025年5月、面識のあった香美市の70代男性に「月1パーセントの利息の付く定期預金がある」と資産運用名目で話を持ちかけ、振り込みと手渡しで計200万円を詐取した罪に問われている。20日に高知地裁であった初公判で、被告は起訴内容について「留保します」と答え、認否を明らかにしなかった。警察の調べでは、同じ手口で少なくとも1億円にのぼる被害届が出ている。検察は11月下旬までに追起訴する方針を示した。

11. 宮崎の90代男性から1150万円 玄関先のビニール袋ごと受け取った29歳の男を逮捕

宮崎県警は、宮崎市に住む90代の男性をだまして1150万円を持ち去った疑いで、住所不定、自称内装デザイナーの男(29)を逮捕した。何者かと共謀し、5月中旬から6月初旬にかけて、警察官や検察官になりすまして電話をかけた。嫌疑がかかっているから潔白の証明に口座を調べる、という理屈だ。男性は現金をビニール袋に入れ、玄関先に置いた。男は容疑について黙秘している。なお、国籍は報道により異なり、UMKテレビ宮崎は台湾籍、TBS系のMRTは中国籍と伝えている。受け子役とみられ、警察は余罪や共犯者を調べる。

12. 「金融庁の職員に回収させます」 大津市の84歳女性、キャッシュカード4枚を封筒ごとすり替えられる

滋賀県警が19日に発表した。今月14日、大津市の84歳女性の家に、ガソリンスタンドの従業員をかたる男から電話が入る。カードを使われてガソリンを入れた者がいる、と。新しいカードが届くので、今あるカードの暗証番号を教えてほしい。不正利用されたカードは金融庁の職員に回収させる、と続けた。女性は訪ねてきた男にカードを渡す。男は受け取ったカードを封筒に収めて封じ、当分は開けるなと言い残して去った。その際に封筒をすり替えたとみられ、カード4枚が奪われた。「カードを渡して」「暗証番号を教えて」と言われたら、すべて詐欺だ。

13. 「2人の未来のために」 高山市の50代公務員女性、インスタの男に900万円

岐阜県の高山署が19日に発表した。高山市の50代の公務員女性は10月初め、インスタグラムで韓国人を名乗る男と知り合った。やりとりはLINEへ移り、男は「2人の未来」を口にして、簡単だから一緒に増やそうと投資話を持ちかける。女性は4日から11日までの間に、指定された複数の口座へ10回、計900万円を振り込んだ。わずか1週間だ。金融機関から「詐欺の疑いがある」と署に連絡があり、19日に女性から事情を聴いて被害が分かった。出会ったばかりの相手に「未来」を語られても、金の話が出たらそれは詐欺だ。

14. 報酬8000円で27万円を別口座へ 26歳女性を書類送検、改正法施行後で愛知県警は初

SNSで見つけた「単発」の仕事が、犯罪の片棒になった。愛知県豊田市の26歳の女性は、今年8月、自分名義の口座に入った金の一部、約27万円を、わけも聞かずいくつもの口座へ回した疑いで、犯罪収益移転防止法違反で書類送検された。報酬は8000円。「報酬は5000円から」と投稿していたアカウントに連絡し、労働者への給料支払い名目で指示を受けたという。架空料金詐欺の被害男性が女性名義の口座に振り込んだと警察に相談して発覚した。女性は送金したことを認めつつ、犯罪の手伝いだとは思わなかったと話している。改正法が7月に施行されて以降、愛知県警がこうした送金犯罪を検挙したのは初めてだ。

15. 出雲市上下水道局のメールが踏み台に 詐欺メール約7000件分の送信失敗が残る

島根県出雲市上下水道局は16日、局のメールアカウントが第三者に不正利用され、水道の開閉栓の申し込みに関するメールシステムの利用者らへ詐欺メールが大量に送られたと発表した。16日午前までに、受信ボックスに「メール送信失敗」と書かれた約7000件が残っていた。開くとパスワード入力画面が出る偽メールだ。2日前の14日、開栓申し込みの完了メールが届かないという市民の電話に対応した職員が、同じ内容のメールを開いてパスワードを入力してしまった。実際に何件送られたかは不明で、利用者の住所、名前、メールアドレスが漏れた可能性もある。市はメールアドレスとパスワードを変更した。

16. 詐欺メール10億通を支えた中国系3サービス、マイクロソフトが警察庁と連携しドメインを差し押さえ

詐欺の「道具屋」が狙い撃ちされた。ASCII.jpの記事によると、米国の裁判所は10月、マイクロソフトなどの訴えを受け、中国系の3サービス、YAM Store、CoGUI、Iron Manを支えるドメインの差し押さえを命じた。マイクロソフトの公表では、これらを使って今年1月以降に送られた悪意あるメールとSMSは10億通を超える。ヤム・ストアはMicrosoft 365などのアカウントを1件40〜300ドルほどで売り、コグイとアイアンマンは偽の企業サイトを作るツールを提供していた。日本のカード会社、銀行、運送会社の偽サイトが作られていたという。調査には日本の警察庁も協力した。

断言する。奴らが一番欲しいのは、あなたの「沈黙」だ。

今日の被害に共通する言葉は、「誰にも言ってはいけない」「やりとりを削除して」「封をして開けずに置いて」。金や金塊やカードを奪う前に、まず連絡を断たせる。警察官は金地金も現金も預からないし、電話で逮捕状をほのめかしもしない。電話やメッセージで金、暗号資産、カードの話が出た時点で、相手が誰を名乗っていても詐欺だ。口止めされたら、その瞬間に電話を切って家族に話せ。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
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