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まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/16】オレオレ11人逮捕、金の行き先はリーダーの両親 富山では偽の逮捕状で4007万円

16日はオレオレ詐欺グループ11人の逮捕(被害7億4000万円超)をはじめ、呉の2億円事件の送検、富山の4007万円など16件。偽の逮捕状と「紙幣調査」で預金を出させる手口が目立った。

1. 「株でもうけた」は脱税の入口 約300人・7億4000万円のオレオレ、リーダーら11人逮捕 金の行き先はリーダーの両親

大阪府警が16日に発表した。逮捕・送検されたのは、オレオレ詐欺グループを率いたとされる東京都港区の無職、奥原卓也容疑者(32)と、ナンバー2の森山宗容疑者(28)ら男女11人。詐欺などの疑いだ。筋書きはこうだ。まず証券会社を名乗る男が電話で「息子さんが株で利益を出した」と告げる。次に息子役が出て、「税金を納めていないと脱税になる。追徴課税と違約金で700万円いる。貸してほしい」。今年7月には大阪府内の80代女性から200万円をだまし取るなどした疑い。電話の拠点は、少なくとも16カ所のビジネスホテルを転々としていた。受け子や回収役は闇バイトで集め、被害金を最後に受け取ったのはリーダーの両親だった。両親も逮捕された。認否は明らかにされていない。同じ言い回しの事件は、今年1〜9月に全国で約300人、7億4000万円超。府警は関連を調べる。

2. 【続報】呉の暗号資産2億円超 番号偽装の機器を置いた「道具屋」31歳を送検、「全く身に覚えがない」

広島県内で過去最悪とされる特殊詐欺の続報だ。呉市の70代男性から約2億267万円相当の暗号資産をだまし取った疑いで逮捕されていた、大阪市の自称飲食店従業員、二階堂龍之介容疑者(31)が16日朝、送検された。去年11月から今年1月にかけ、大阪府警の警察官を名乗って男性に連絡した、ニセ警察詐欺の手口だ。新たに分かったのは機器の話。容疑者は大阪市内のレンタルオフィスに、固定電話の番号を偽装する交換機を設置していたとみられ、出入りする姿が防犯カメラに映っていた。警察は、犯行用の電話の発信機を据える「道具屋」の役目とみる。本人は「全く身に覚えがない」と否認。実行役が別にいるとみて調べている。同じ発信器を使った詐欺は、全国で総額約7億3000万円の被害が確認されている。

3. 自宅がアジト、他人の顔写真1000人分 偽の身分証で口座を開いた暴力団組員ら「道具屋」2人を逮捕

神奈川県警が詐欺などの疑いで逮捕したのは2人。一人は相模原市に住む稲川会系の組員、大原秀明容疑者(50)。もう一人は不動産会社の代表で入間市の鈴木翔汰容疑者(34)だ。今年4月、架空の個人情報と他人の顔写真のシールを貼ったマイナンバーカードで、金融機関に預金口座を開設した疑いがある。自宅をアジトに、パソコンとプリンターを使って、不正に入手した身分証の情報を加工していたとみられる。押収したカードと免許証は約60枚。貼り替えに使うとみられる顔写真のデータは、約1000人分見つかった。警察は2人を、偽の口座やスマホを特殊詐欺グループへ供給する「道具屋」とみて調べている。奴らは口座もスマホも自分では作らない。作る専門の人間から買う。大原容疑者は「弁護士に相談します」と述べ、鈴木容疑者は容疑を認めている。

4. 厚労省職員から大阪府警へ、ビデオ通話で偽の逮捕状 富山市の30代男性が4007万円

去年9月、富山市の30代男性の勤め先に、厚生労働省の職員を名乗る電話が入った。「保険証が大阪府内の病院で不正に使われている」。そのまま大阪府警の警察官を名乗る人物につながる。ビデオ通話で警察の制服と警察手帳を見せられ、「通帳を不正に作った容疑もある」と畳みかけられた。男性の名前入りの逮捕状の画像まで送りつけられている。無実の証明に求められたのは、預金の「紙幣調査」。男性は信じ込み、自分の口座から計4007万円を指定口座に振り込んだ。その後は連絡がつかなくなり、だまされたと気づいた。厚労省から警察へ、役所をリレーで渡して信用を積み上げる、ニセ警察の定番の組み立てだ。警察は、SNSで連絡してきたり、現金を振り込ませたりすることは絶対にないと呼びかけている。

5. 「あなたが送った荷物に覚せい剤」 松本市の50代男性、ニセ検察官に暗号資産約2500万円相当

長野県松本市の50代男性が、検察官を名乗る男から電話やSNSのビデオ通話で「あなたが送った荷物に覚せい剤が入っていた」と告げられ、約2500万円相当の暗号資産をだまし取られた。男性は相手と連絡が取れなくなり、警察に相談して被害に気づいたという。報じられている事実は、ここまでだ。身に覚えのない薬物の荷物を持ち出して恐怖を与える。この数日、各地で報じられているニセ警察、ニセ検察の筋書きと同じ型である。今回、奴らが選んだ受け取り先は、現金でも銀行口座でもなく暗号資産だった。いったん送れば取り戻すのは難しい。送金の画面に進む前に、検察官を名乗る相手が電話やSNSのビデオ通話で連絡してきた時点で、詐欺と断じていい。実在の検察官は、そのようなやり方で資産を移させない。

6. 紙袋に600万円を2回、回収役は台湾国籍の41歳 青森の70代女性、1200万円

青森署と県警捜査2課は15日、台湾国籍で住所不定、自称タクシー運転手の何俊志容疑者(41)を詐欺の疑いで逮捕した。今年6月、県内に住む70代女性が警察官などをかたる電話に従い、アパートの敷地に置いた現金600万円入りの紙袋を、2度にわたって回収し、計1200万円をだまし取った疑い。いわゆる「受け子」とみられる。女性には、警察官らをかたる電話が複数回かかっていた。同じグループは別に、5回にわたって計962万円を振り込ませていたという。合算すれば2000万円を超える。電話をかける側は姿を見せず、金を取りに現れる側だけが顔をさらす。容疑者は容疑を否認している。警察は余罪と共犯者を調べている。

7. 遺失物センターから鹿児島県警へ 宇部市の70代男性、玄関先の紙袋に890万円

9月4日、宇部市の70代男性の固定電話が鳴った。公共交通機関の遺失物センターの職員を名乗る男が、「免許証と通帳を落としていないか。犯罪に関係しているかもしれない」と言う。直後に、鹿児島県警の警察官を名乗る男が割り込む。詐欺で捕まった男が男性の免許証や財布を所持しており、30万円で買ったと話している、という作り話だ。その後はメッセージアプリとビデオ通話に移り、「捜査のため、預金を引き出して紙袋に入れ、玄関先に置いてください」。男性は29日、約890万円を入れた紙袋を玄関先に置いた。紙袋は、何者かに持ち去られた。最初の電話から、金を置くまで25日。奴らは時間をかけて人を動かす。宇部署は、警察がビデオ通話で話したり、送金を求めたりすることはないと呼びかけている。

8. 「高齢者だけじゃない」 志賀町の20代男性が郵便局員、警察官、検察官の3段で250万円

羽咋署は15日、石川県志賀町の20代男性がニセ警察詐欺で、現金約250万円をだまし取られたと発表した。2日、男性のスマホに郵便局員を名乗る男から電話があった。「預かった荷物にクレジットカードが30枚ほど入っていた。犯罪に巻き込まれる可能性がある」。続いて警察官役が「犯人の家からあなたのカードが出てきた。このままでは逮捕される」と脅す。最後に検察官役が、口座を調べるために振り込めと告げ、送金しなければ逮捕すると迫った。男性は3日、指定された口座に現金を振り込んでから署に連絡し、被害が発覚した。報じられた同種の被害は他にもある。8月には七尾市の30代男性が200万円、魚津市の20代女性が190万円を失った。標的は高齢者だけではない。若者も、同じ型で狙われている。

9. 見抜かれた「金融庁職員」 静岡から熊本へ出向いた59歳の受け子役を逮捕

熊本県山鹿市の70代女性から現金270万円をだまし取ろうとしたとして、静岡市の自称介護士の男(59)が詐欺未遂の疑いで逮捕された。警察官や検察官を名乗り、「犯罪の嫌疑がかかっている」と女性に電話をかけた氏名不詳者と共謀した疑い。男は金融庁の職員を装い、現金を受け取ろうと女性の自宅を訪れた。ところが、女性に詐欺を見抜かれ、男は何も受け取らずに立ち去ったという。静岡から熊本へ、長い移動が空振りに終わった形だ。事件が表に出たきっかけは静岡駅。警察が駅にいた男に職務質問をして、この未遂が発覚した。男は「内容が違う」と容疑を否認している。受け子は遠くまで呼び出される。それでも、家の主が見抜けば金は動かない。

10. 道を尋ねた87歳に捜査員が気づいた 岡山で「だまされたふり作戦」、男3人を逮捕

岡山県警岡山南署は15日、大阪府守口市の無職の男(36)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕し、いずれも大阪市中央区の飲食業の22歳と43歳の男を同じ容疑で逮捕したと発表した。6月30日から7月1日にかけ、鳥取県米子市の87歳男性のもとへ、息子役と弁護士役が電話を重ね、慰謝料名目の金を求めた。受け渡しの場は岡山市南区の駐車場、額は100万円。きっかけは偶然だった。別の事件のために岡山駅で警戒していた捜査員に、男性が駐車場までの道を尋ねた。話を聞いた捜査員がおかしいと察し、男性に協力を頼んだ。そこから「だまされたふり作戦」に移り、駐車場に現れた36歳を取り押さえた。22歳と43歳は、リクルーターや監視役とみられる。36歳は容疑を認め、22歳は否認、43歳は黙秘している。

出典:読売新聞

11. 逮捕された男のスマホに、北九州市民7000人超の名簿 全員75歳以上

先月、ニセ電話詐欺に関わった疑いで逮捕された男のスマホから、北九州市民7000人以上の名前や住所、電話番号を載せた名簿が見つかった。捜査関係者によると、全員が75歳以上の高齢者だという。福岡県内の今年1〜8月のニセ電話詐欺は約1200件で、被害額は約73億7200万円。前年同期より約10億4400万円減っている。数字が落ちたからといって安心はできない。サイバーセキュリティ総研の代表は、漏れた個人情報は名簿に使われるだけでなく、相手を信用させる「台本の材料」になると指摘する。利用中のサービス名まで知っていれば、「情報漏洩の補償担当です」と、本人の事情に合った話を作れる。名前と住所を言い当てられても、本物とは限らない。「おわび」や「補償」をうたう連絡は、自分で公式サイトを確認し、公式窓口へ電話して確かめるよう呼びかけている。

12. ドコモメールで、詐欺メールに「公式マーク」 楽天カードを名乗るフィッシング、認証をすり抜ける

15日ごろから、X上で報告が相次いだ。ドコモメールに届いた「楽天カード」を名乗る詐欺メールに、正規メールにだけ付くはずの公式アカウントの緑のチェックマークが付いていた。NTTドコモは15日、公式マークや、送信元の認証を示す企業ロゴ(BIMI)がフィッシングメールにも表示されるケースを確認したと公表した。ドコモの説明では、一部の企業のメールで認証まわりの設定に弱点があったことが原因という。利用者の報告では、SPF・DKIM・DMARCはすべて「OK」と表示された。だが、SPFの照合に使われていたのは、楽天グループとは縁がなさそうな「.com」のドメインだったという。ドコモは該当企業の公式アカウント表示を一定期間止め、不審な点のあるメールは閲覧を中止するか削除するよう求めている。マークが付いているから安全、とは言えなくなった。

13. NBA公式Instagramが乗っ取られ、「$NBA」コインを宣伝 約1年半で少なくとも2度目

米NBAの公式Instagram(@nba)に、10月15日(現地時間14日)、一時的に暗号資産「$NBA」の購入を促す投稿が現れた。「BUY NOW!」の文字と、ブロックチェーン上の公開アドレスが添えられていた。NBAが暗号資産を発行したわけではない。宣伝されたのは、誰でも独自のトークンを作れる「Pump.fun」で発行されたミームコインで、作られたのは投稿の前日。同日夕方の時価総額は約3500ドル(約55万円)にとどまり、大きな買い注文を集めた形跡は確認されていない。投稿はその後削除された。NBAは現時点で声明を出しておらず、アカウントがどう侵入されたのかも分かっていない。公式アカウントが偽コインの宣伝に使われたのは、2025年3月にX公式などが乗っ取られた件に続き、約1年半で少なくとも2度目。今回は別のトークンとみられる。

14. 「母の葬儀代を貸して」 出会い系で知り合った女性から20万円、広島市の55歳を逮捕

北海道警苫小牧署は15日午前、広島市佐伯区の無職の男(55)を詐欺の疑いで逮捕した。出会い系サイトで知り合った東京都三鷹市の50代女性に近づき、好意を利用して金を振り込ませた疑い。母親は亡くなっていないのに、「母が死んだ。葬式を出す金がない。必ず返すから、20万円を貸してほしい」と偽り、指定の口座に送金させた。捜査の端緒は、北海道の胆振管内で起きた同様の事件だった。それを追ううちに、この男の関与が浮かんだ。男は「お金を振り込ませたのは間違いありません」と容疑を認めている。警察は余罪があるとみて調べている。額は20万円と小さい。だが、北海道の事件から東京の被害者へと、捜査は広がった。同じ手口が他にもないか、確かめる段階に入った。

15. 「私との間に子どもを作る契約を」報酬3000万円の誘い 伊賀市の40代男性、47万円

三重県警名張署は16日、伊賀市の40代のアルバイト従業員の男性に、現金と電子マネーで合わせて約47万円の被害が出たという。7月下旬、インスタグラムで知り合った女性を名乗る相手から、LINEで持ちかけられた。子どもをもうける契約を自分と結んでくれれば、報酬に3000万円を払う、という趣旨。やり取りは弁護士役、財務担当役へと移る。男性は指示のまま、8月10日から9月11日の間に3度、指定された口座へ合わせて約42万円を送った。アップルギフトカード5万円分の利用権も取られている。相手とは会えず、約束の報酬も支払われない。不審に思った男性が署に相談し、被害が発覚した。巨額の報酬を先にちらつかせ、少額ずつ払わせる。47万円と額は小さくても、組み立ては典型だ。

16. 石川は1〜9月で31億5000万円、三重は38億9550万円 裾野署管内は1年分を9月で超えた

県警の被害統計の公表が、今日も続いた。石川県では1〜9月の特殊詐欺の被害が31億5000万円に上り、北國新聞は「最悪」と見出しに掲げ、1件当たりの額も増えたと報じた。三重県は9月末までに652件、約38億9550万円。前年同期より25件、約1億3300万円以上増えた。伸びているのはオレオレ詐欺だ。静岡県警裾野署の管内(裾野市・長泉町)は、9月末で12件、1億円を超えた。去年1年間の約5300万円を、すでに上回っている。署長は「非常に憂慮すべき事態」と述べた。管内の手口には、SNSで知り合った相手から暗号資産の投資を勧められた約1460万円、会員制デートサービスの登録費を名目にした約740万円がある。件数の少ない土地でも、1件の額が積み上がれば数字は跳ね上がる。

断言する。本物の役所は、電話やビデオ通話で預金を動かせとは言わない。

この日の主役は、3つの偽りだった。富山では、厚労省から警察へと名乗りを乗り継ぎ、偽の逮捕状で預金を移させた。宇部では、遺失物センターから警察官へ。大阪では、息子が株で稼いだという作り話に税金を重ねた。入口はどれも違う。出口はどれも同じ、あなたの預金だ。税金や追徴課税、無実の証明、潔白のための調査。そう称して金を移せと言われたら、その時点で相手が誰であれ詐欺と断じていい。電話を切り、自分で調べた番号に掛け直す。それだけで止まる事件が、今日も岡山と山鹿で止まっている。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
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