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まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/7】全仏覇者の元テニス選手を起訴、95万円の口座は「米軍女医」の詐欺に マレーシアで日本人11人拘束

前日夜から7日夜までに報じられた詐欺事件を15件まとめた。目玉は、全仏覇者の元プロテニス選手の起訴と、マレーシアでの日本人11人の拘束。会ったこともない相手に送金させる被害が目立った。

1. 「米軍の女性医師」の口座は、全仏覇者の名義だった 元プロテニス選手の平木理化被告(54)を起訴

高知地検は7日、元プロテニス選手の平木理化被告(54)を詐欺と犯罪収益隠匿の罪で起訴した。1997年の全仏オープンを制した人物だ。起訴内容は2022年の事件。SNSで「シリア在住の米軍女性医師」を名乗るアカウントが、高知県宿毛市の40代男性に接近した。シリア政府から160万ドルの報酬が出るが口座が使えない、代わりに運送会社とやり取りして受け取ってほしい。そんな話だ。男性は指示どおり3つの口座へ計218万円を振り込み、うち1口座が平木被告名義で、95万円が入った。翌日にはおよそ90万円が暗号資産に送金されている。県警は7月に鹿児島市の女性の30万円で逮捕し、山梨や石川の件でも再逮捕したが、この3件は処分保留だった。氏名不詳の共犯者との共謀が、今回の起訴の骨子になる。

2. 「将来一緒に暮らすため」 江別の50代男性、マッチングアプリの女に暗号資産1200万円相当

江別市の50代男性が6日、江別署に被害を申告した。奪われたのは暗号資産で、価値にして約1200万円。7月中旬、出会いはマッチングアプリ。相手の女は投資会社の社員だと自称した。SNSに移ると女は「将来一緒に暮らすため、お金を貯めましょう」と持ちかけ、さらに投資家を名乗る男まで紹介した。8月4日から9月29日にかけ、男性は偽の暗号資産取引所へ送金するよう促された。自分の預貯金を暗号資産に替えて送らされてもいる。女も男も、顔を合わせたことは一度もない。文字だけの関係だ。やり取りに違和感を覚えて親族に相談し、警察への届け出で発覚した。恋愛の入り口、投資の出口。もはや定番の型である。奴らは「二人の将来」という言葉で、財布の口を開かせる。警察は、SNSの記録と送金先の洗い出しを進める。

3. 「携帯だけで1日30分」の副業は存在しなかった 15億円超のグループ、リーダーの阿部悟容疑者(37)ら3人を再逮捕

副業を紹介するふりをして、被害者は全国で1000人超、総額は15億円を上回るとみられるグループ。警視庁は幹部3人を、組織犯罪処罰法違反と詐欺の疑いで再逮捕した。リーダーとされる阿部悟容疑者(37)、福島守容疑者(31)、秋山涼容疑者(33)で、いずれも東京・港区の住所だ。容疑は去年11月、ほかの人物と共謀して都内の20代女性に「副業を始めるには保証金が必要」とうそを言い、約200万円相当の暗号資産を送らせたというもの。「携帯だけでできる」「1日30分で稼げる」とうたい、実在しない副業を紹介していたという。1000人、15億円。働き口を探す人の弱みに、奴らは入口で料金を課した。前払いで金を取る仕事は、仕事ではない。

4. 自称「ゴッドファーザー」に禁錮6年半 メタの広告枠で3700万ドル、26歳のアダム・イザ被告

米国で巨額詐欺に判決が出た。ロサンゼルスの連邦地裁は、暗号資産の実業家アダム・イザ被告(26)に禁錮78カ月を言い渡した。自称「ゴッドファーザー」。手口は、メタのビジネスアカウントと、ひも付く広告の与信枠に不正にアクセスし、そのアクセス権を広告会社に売るというものだ。顧客は承認していない広告費を請求され、メタは検知後に返金して損失を自ら負った。イザ被告が得た収入は少なくとも3600万ドル超。税の損失は約1300万ドルで、賠償は2340万ドルを命じられた。収入は暗号資産のカストディアンを通じて隠していた。さらに非番の保安官代理を雇い、機密の捜査情報や令状で敵対者に嫌がらせをさせた。元保安官代理5人が有罪になっている。ただ、先に言い渡されたビットコイン強盗未遂事件の禁錮15年と並行して執行され、服役が上積みされるわけではない。

5. 邸宅に日本語マニュアル28枚 マレーシア・マラッカで日本人11人を含む17人を拘束

マレーシア南部のマラッカで4日、地元当局が特殊詐欺の拠点らしき邸宅に踏み込んだ。男女17人が拘束され、そのうち11人が日本人だ。年齢は23歳から55歳。日本人のほか、中国人4人とミャンマー人2人がいたと報じられている。この拠点は8月ごろに動き出し、日本人相手に電話をかけ続けていたとみられている。押収されたのは日本語のマニュアル28枚、携帯電話20台以上。マレーシアでは先月にも、2か所の摘発で計15人の日本人が拘束されたばかりだ。日本大使館は11人の拘束を把握しており、現地当局と詳細を確認しながら対応するとしている。日本の高齢者に電話をかける部屋が、海外の邸宅に置かれていた。国境を越えた詐欺の拠点化が、また一つ表に出た。

6. 成田空港、出国直前に逮捕 鹿児島の90代女性から500万円、マレーシア国籍の21歳

鹿児島県警は7日、マレーシア国籍で自称飲食業の21歳の男を、詐欺未遂と詐欺の疑いで逮捕したと発表した。男が出国しようとしていた成田空港で、8月27日に逮捕している。容疑は、氏名不詳者らと共謀し、7月23日ごろ薩摩川内市の90代女性に、裁判にかけると告げ、取り消すには金がいると電話で迫り、8月25日に自宅で現金500万円をだまし取ったというもの。女性は現金を茶封筒に入れ、玄関先に置いたと報じられている。別に7月21〜27日には、同市の70代男性に「あなたの口座が犯罪に使われている」と電話をかけ、現金をだまし取ろうとした疑いもある。警察は防犯カメラの映像などから男を特定した。受け子役とみて、匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」の関与を調べている。認否は明らかにされていない。

7. 「金塊50キロの荷物を受け取って」 唐津の70代男性、SNSの外国人男性に260万円

唐津市の70代男性が計260万円を振り込まされた。唐津署が6日、架空料金請求詐欺として発表した。8月6日、男性はSNSで外国人男性をかたる人物と知り合い、別のSNSへ誘導された。相手は、日本で荷物を受け取る手伝いをしてほしいと頼んできた。荷物の中身は、550万ドル相当、50キロの金塊だという。男性は9月24日と28日、配送料などの名目で指定口座に計260万円を振り込んだ。気づいたのは本人ではない。高額の現金を用意している様子を見て、会社の同僚が「詐欺では」と声をかけた。550万ドルの金塊を運ぶ役に、なぜ一般の70代が選ばれるのか。冷静に考えれば筋が通らない。だが人は、自分だけが頼られていると思うと、疑いを手放しやすい。同僚の一言で、事件は表に出た。

8. 「認知症になると口座が凍結される」 85歳から47回で2580万円、社団法人役員の坂本匡也容疑者(49)を逮捕

三重県警鳥羽署は5日、志摩市の一般社団法人役員、坂本匡也容疑者(49)を詐欺の疑いで逮捕した。標的は85歳の無職男性。認知症になれば口座が凍結される、だから先に引き出して自分に預けろ。そう言って信用させ、自分を遺言執行者とする内容の書類に署名させたとされる。そのうえで遺言執行経費や預かり金の名目で、昨年2月25日から8月27日まで47回にわたり、計2580万円を受け取った疑いだ。発覚のきっかけは今年2月。容疑者が他人の名前を無断で使った書類を役所に提出したとして別件で逮捕された。これを不審に思った男性が、周りの人に打ち明けたのだ。容疑者は、まず弁護士に相談したいとして、詳しい説明を避けているという。電話の向こうの見知らぬ相手ではない。知人だった。近い距離から忍び寄る手口ほど、気づくのは遅い。

出典:伊勢新聞、47NEWS

9. 千曲市の強盗事件、男5人を再逮捕 愛知の70代から約2600万円分をだまし取った疑い、トクリュウの顔ぶれ

8月に長野県千曲市の住宅で現金が奪われた強盗事件。逮捕されていた20歳から73歳の男5人が6日、別の容疑で再逮捕された。うち廣瀬真人容疑者(47)と中島弘行容疑者(73)は、すでに詐欺容疑で逮捕されている25歳の容疑者らと共謀し、8月に警察官などを名乗って愛知県の70代男性から約2600万円分をだまし取ったうえ、その金を正当な収入のように装った疑い。佐藤純也容疑者(24)ら男3人は、8月に千葉県内でコカインなどを使った麻薬取締法違反の疑いで再逮捕された。同じ容疑で24歳の女も新たに逮捕されている。5人は匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」のメンバーとして集められていた。警察は6人の認否を明らかにしておらず、女との関係や余罪を調べる。強盗、詐欺、麻薬。罪名が積み重なっていく。

10. 「確認するから現金を玄関前に」 82歳の“だまされたふり作戦”、受け取りに来た30歳を現行犯逮捕

福岡県警久留米署は5日、中国籍で東京都府中市の自称アルバイト、30歳の容疑者を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した。狙われたのは久留米市の82歳女性。9月下旬から警察官などを名乗る電話が続き、「宅配物の中から他人名義のキャッシュカードが見つかった」「容疑を晴らすため、あなたの現金を確認する」と言われ、玄関前に現金1000万円を置くよう指示された。女性は9月30日に近くの交番へ相談し、警察と連携して「だまされたふり」を続けた。5日、玄関前の紙袋を回収した容疑者を、警戒していた署員が逮捕した。容疑者は、袋の中身は知らなかったと容疑を否認している。一方で、報酬が出るというので指示された場所に行ったとも話しているという。現場近くから走り去る姿が目撃された15歳の少年も住居侵入容疑で現行犯逮捕され、関連が調べられている。交番への相談が、受け子の逮捕につながった。

出典:読売新聞

11. 2億円分の純金インゴット、行方は今も不明 受け子の60歳被告に懲役8年を求刑

2025年12月、長崎県平戸市の80代女性から約2億円分の純金インゴットがだまし取られた事件。長崎地裁佐世保支部で7日、受け子として起訴された埼玉県蓮田市の60歳の被告に、検察は懲役8年と罰金500万円を求刑した。警察官などになりすまし、金塊入りの段ボール箱を受け取ったとされる。被告は別件でも起訴されている。2025年の5月と9月、70代と80代の女性2人から、現金あわせて2650万円を受け取った罪だ。検察は「共犯者に犯罪収益を引き渡し、捜査を困難にした」と指摘した。万引きなど前科7犯があり、刑を終えて約1年後には受け子を始めたとして、再犯のおそれは高いとも述べた。弁護側は「経済的困窮からSNSで加担した。受け取る物の中身までは知らされていなかった」と主張し、寛大な判決を求めた。判決は29日。金塊の行方は、県警によると今も分かっていない。

12. 「月2回デートしてくれたら600万円」 “交際保証金”300万円、29歳の男を逮捕 高知

高知東署は6日、アプリで出会った高知市の20代女性に「交際保証金」の名目で300万円を振り込ませたとして、住居不定・職業不詳の29歳の男を詐欺の疑いで逮捕した。2人が出会ったのは3月24日。男はSNSで「定期的に会える女性を探している。月2回のデートを半年してくれたら600万円払う」と持ちかけた。4月2日、大阪市で初めて対面すると、「交際保証金として先に300万円を振り込んでほしい。後で返す。そうすればすぐ600万円を振り込む」と告げた。女性は翌3日に振り込んだ。600万円は入らず、300万円も戻らなかった。振り込み先は男の名義ではなかった。警察は認否を明らかにしておらず、「現段階では組織的な犯行ではない」とみて、動機や共犯者の有無を調べている。会ってから金を取る。対面したから安心、とは限らない。

出典:TBS NEWS DIG

13. 電話会社、愛知県警、検察官、金融庁職員と続いた“ニセ警察詐欺” 新潟市西区の70代女性、暗号資産と現金で675万円

新潟市西区の70代女性が、暗号資産と現金あわせて約675万円相当をだまし取られていたことが7日に分かった。発端は2月下旬、自宅の固定電話。電話会社を名乗る男から「あなた名義の番号の契約状況」について問い合わせがあった。教えられた連絡先に電話すると愛知県警の警察官を名乗る男につながり、「口座がマネーロンダリング事件に使われている」と告げられる。その後は検察官や金融庁職員を名乗る男らが電話やメッセージアプリで、預金の流れを調べる必要があると迫り、女性は指定アドレスへ複数回、計約401万円相当の暗号資産を送金した。さらに「キャッシュカードを調べる」と言われ、残高274万円の口座のカードを送付、現金274万円が引き出された。7月上旬、ニュースで金融庁職員をかたる詐欺を知って警察に相談し、被害に気づいた。肩書を次々に乗り換えながら、4カ月余りにわたって追い込んでいたことになる。

出典:TBS NEWS DIG

14. 息子を名乗る電話で810万円 札幌の80代男性、指示役か27歳の塩田龍容疑者を逮捕

札幌市南区の80代男性から、現金およそ810万円などをだまし取ったとして、警察は神奈川県藤沢市の塩田龍容疑者(27)を逮捕した。詐欺グループの指示役とみられている。容疑は6月、息子を名乗る人物が男性に「お金が必要」と電話をかけ、その後に息子の使いとして現れた人物へ、現金とカードを手渡させたというもの。息子の声を信じた80代は、現金だけでなくカードまで手渡したことになる。この事件では、受け子役などの少年3人がすでに逮捕されていた。塩田容疑者は調べに対し「全く分かりません」と容疑を否認している。受け子は少年、指示役は27歳。現場に出る者が先に捕まり、背後の人物が後から追われる。この構図は、今回も変わらなかった。

15. 高知の特殊詐欺、1〜9月で109件・8億4255万円 偽の警察官が多く、「逮捕状が出ている」と脅す手口が3割

高知県警のまとめで、県内で9月末までに判明した特殊詐欺の被害は109件、8億4255万円に上った。前年同期より件数は26件、金額は1億3503万円少ない。それでも昨年は過去最悪の年で、その水準に迫るペースだと高知新聞は伝えている。目立つのは偽の警察官をかたる手口だ。「逮捕状が出ている」と脅すものが3割を占め、幅広い世代に被害が広がっているという。別の記事によれば、警察庁の専従班「TAIT」と組んだ広域捜査が効いて、県内の摘発件数は増加しているという。県警は「捜査はスピードが命」としている。件数は減っても、脅しの定番は変わらない。「逮捕状」という一語で、人は動いてしまう。その一語を、奴らは電話口で当たり前のように使う。

出典:高知新聞

断言する。先に金を払わせる話は、全部詐欺だ。

江別の男性は文字だけの相手に暗号資産1200万円相当、唐津の男性は金塊の受け取り役を頼まれて260万円、高知の女性は「交際保証金」に300万円。入口は恋愛、副業、荷物の受け取りとバラバラだが、出口は同じだ。先に金を出させる。例外はない。奴らが捕まるのは、たいてい被害が出たあとになる。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
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