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まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 10/12】山口組系組員ら5人逮捕、「かけ子」にする目的で女性を連行 ニセ社長詐欺は上半期で38億円

12日までに報じられた詐欺関連は十数件。福岡県警が、かけ子にする目的で女性を連行した疑いで山口組系組員ら5人を逮捕した。ニセ社長詐欺は今年上半期で127件、約38億8000万円。

1. 「かけ子をして稼ぐしかない」3時間半の監禁から空港へ 山口組系組員ら5人を逮捕、福岡県警

福岡県警は12日、指定暴力団山口組系組員の中原竜二容疑者(54)ら男女5人を逮捕したと発表した。容疑は監禁と、所在国外への移送を目的にした略取。狙いは、東南アジアの詐欺拠点で「かけ子」をさせること。容疑は6月、福岡市内で知人の30代女性を「かけ子をして稼ぐしかないだろう」と脅し、約3時間半にわたって監禁。そのままタクシーで福岡空港の国際線ターミナルへ連れ去ったというもの。出国の前に機動隊員が女性を保護し、事件が発覚した。中原容疑者は10年ほど前から女性に金を貸す関係で、県警は実行役を集めるリクルーターだったとみる。この容疑でリクルーターを摘発したのは県警として初めてだ。認否は明らかにしていない。詐欺グループの背後に暴力団がいる。奴らは人を、かけ子として海外へ送り込む。県警は全容解明を目指す。

2. 「シリアの戦場の報酬100万ドルを預かって」 米軍人を名乗る女に、函館の40代女性が162万円

函館中央署は11日、函館市内の40代女性が162万6000円をだまし取られたと発表した。9月下旬、女性は投稿サイトでアメリカ軍人を名乗る女とやり取りを始める。「親しくなりたいから」とLINEに移ると、話はこうなった。女の主張は、シリアの戦場を生き延びた見返りに100万ドルを得た、日本へ行くまで預かってほしい、というもの。続いて、日本へ送る手数料を口座に振り込むよう求めた。ためらう女性に、奴らは「利子がついて増える」「マイナスにはならない」と畳みかけた。女性は10月7日と9日、指定された口座へ計162万6000円を振り込む。さらに500万円を要求されたが、用意できずに母親へ相談した。止めたのは、母親の疑いだった。11日、警察署に相談して事件が発覚した。

3. 「社長」の名前で「至急」 ニセ社長詐欺、今年上半期だけで127件・約38億8000万円

警察庁の発表によると、2026年1〜6月のニセ社長詐欺は認知件数127件、被害額およそ38億8000万円。2025年末から急増しているといわれる手口だ。社長の名前でメールを送り、経営層や従業員に「緊急」「至急」と送金を迫る。取引先への支払いの代行、口座番号の指定。差出人の社長名が正確なフルネームだと、信用してしまう人は一定数いるという。ITジャーナリストの解説では、舞台はLINEにも移る。メール受信者とグループLINEを作り、口座の出入金の権限を持つ担当者を招かせる。最初は入金の話。会社の口座残高を把握すると、話は振り込みにすり替わる。何度も振り込ませ、終わるとニセ社長はグループから姿を消す。雑談にも自然に応じる。違和感があれば職場の人に確かめてほしい、と解説者は話す。

4. 【続報】「警視庁遺失物センター」のニセ封書 切手なし、連絡先は070 スカイチケット漏洩の最中に

警視庁の匿名・流動型犯罪グループ対策本部が公式Xで注意を呼びかけた、「警視庁遺失物センター」をかたる封書。新たに伝えられたのは見分け方と、時期の悪さだ。ニセの封筒には切手が貼られていない。通知書の連絡先は「070」から始まる携帯電話番号。警視庁は「封書を送る場合は必ず切手が貼ってある。問い合わせ先に携帯電話番号は記載しない」と説明する。通知書には保管物としてマイナンバーカードと書かれ、手続き用の二次元コードがある。読み込ませるとニセサイトに誘導され、マイナンバーなどの個人情報を入力させて盗み取られる。テレビ朝日は12日、航空券予約サイト「スカイチケット」から最大1464万件の個人情報が漏洩したと伝えた。番組スタッフにも、氏名や生年月日などが漏れたとするメールが届いたという。漏洩した情報が悪用される可能性も指摘されている。

5. 所属タレントの知財で事業を持ちかけ、前払い242億ウォン 韓国・ワンハンドレッドの代表を起訴、13日に初公判

韓国の芸能事務所「ワンハンドレッド」の代表で、不動産開発会社「ピアークグループ」の会長でもある人物が、詐欺罪で起訴された。額は約300億ウォン、日本円でおよそ35億4000万円。初公判は13日午前10時半、ソウル中央地裁。身柄は拘束されたままだ。起訴内容は二つ。ひとつは、所属芸能人の知的財産権(IP)を使った事業を韓国企業「ノーマス」へ持ちかけ、契約を交わして前払い金242億ウォン(約28億6000万円)を受領したのに、事業を実行しなかったという疑い。もうひとつは、知人との間で住宅を互いに賃貸するチョンセ契約を約し、保証金として54億ウォン(約6億4000万円)を預かりながら、自分の側の契約は果たさなかった疑い。代表側は、疑惑は会社への敵対的M&A工作の一環だとして否認していた。同事務所では報酬の未払いを巡り、専属契約の解除を求める訴訟が相次いでいる。

6. 顔写真がロマンス詐欺のアイコンに、名前入りのフィッシングメールの山 芸能人が相次いで明かした

12日までに、芸能人の「顔」と「名前」を巡る被害の告白が相次いだ。ベテラン芸能人の男性は10日のABEMA番組で、自身の写真がロマンス詐欺のアイコンに勝手に使われていたと明かした。契約していた企業のCMの画像で、後援会の会員からの連絡で発覚。マネージャーが「訴える」と連絡すると、アイコンは別の女優の写真に変わっていたという。東京五輪の卓球混合ダブルス金メダリストでタレントの男性は7日、自身のXに、金銭を要求するフィッシングメールが大量に届いていると投稿した。所得税の未納を理由に52万4100円の納付を迫るもの、アカウントのロックを口実にパスワード再設定を促すもの。「今までなかった名前バレしてる」と、情報漏洩との関連を気にしている。顔を盗み、名前を握る。奴らの道具は、他人の信用だ。

7. 「生前贈与させてほしい」 贈与税の先払いを求めた60歳の建設作業員、5人の女性から650万円

歌舞伎町のキャバクラ店で働く20代の女性に「生前贈与として500万円を渡したい。ただし贈与税の100万円を先に払ってほしい」という趣旨の話を持ちかけ、現金をだまし取ったとして詐欺の罪に問われた中谷昌弘被告(60)。9月4日、東京地裁で初公判が開かれた。FRIDAYデジタルによると、女性が現金を支払った途端に連絡が取れなくなり、警察に相談して事件が発覚。同様の手口で、5人の女性から合計650万円をだまし取っていたという。事件は昨年7月。被告人質問で動機を問われると、30秒ほど黙り込んだ末に、「見栄を張った」という点を大きな要因に挙げた。証言台に立った内縁の妻は、被害者が自分たちの娘と同じ年代で腹立たしいと述べ、同じことをしたら縁を切ると語った。贈る側を装い、先に金を取る。「もらう話」のはずが、払わされる。

8. 【続報】三次の「だまされたふり作戦」 500万円の受け取り役、2人目に26歳の女を逮捕

広島県警三次署と県警組織犯罪対策1課は11日、26歳の女を、詐欺未遂の疑いで逮捕した。住所は不定で、自称は自営業。被害の相談を受けた三次署が「だまされたふり作戦」を実行しており、この件の逮捕者は2人目。容疑は、すでに同容疑で逮捕されている大阪府の無職の女や何者かと共謀し、三次市内の女性(63)にSNSで「株に当選した」とうそのメッセージを送信。10日、市内の施設で現金500万円をだまし取ろうとしたというもの。メッセージの送信は5日午後2時ごろから6日午前にかけてだった。SNSの「当選」から現金の受け渡しまで、およそ5日間。受け渡し現場を張り込んだ警察に、2人が続けて押さえられた形だ。女は「お金はだまし取ろうとしていない」と供述している。

9. 警視庁を名乗る電話から青森県警のビデオ通話へ 新潟の30代男性、1日で3回振り込み144万円

上越市に住む30代の男性が、警察官を名乗る者らに現金144万円を奪われた。三重県警の四日市南署が11日に被害を明らかにし、特殊詐欺事件として調べている。10日、男性の携帯電話に警視庁の警察官を名乗る者から電話があった。資金洗浄事件の犯人が、男性名義の口座を使っていたという筋書きだ。その後、青森県警の警察官を名乗る者とLINEでビデオ通話になり、偽の警察手帳を見せられる。「口座内の預金を調査する必要がある」。男性はこれを信じ、同じ日のうちに計3回、指定された口座に現金を振り込んだ。送金後に不審に思った男性が四日市南署に来署し、被害が発覚した。警視庁、青森県警、偽の手帳。奴らは警察を二つ名乗り、画面の向こうで本物らしさを重ねてくる。

出典:伊勢新聞

10. 正規代理店で買ったウォレットから資金流出か Ledger社が調査、被害は約8690万ドルとの分析も

暗号資産のハードウェアウォレットを手がけるLedger社が、東南アジアの販売代理店CryptoBilis(クリプトビリス)から製品を買ったユーザーの資金流出報告を受け、調査していると9日にXで明らかにした。社は予防措置として、同代理店に端末の販売と出荷の停止を要請。直近90日以内に購入した人には、初期設定をしていなければ始めないよう求めた。設定済みなら、新しいシードで作った別の端末へ資産を移すことを検討するよう呼びかけている。オンチェーン分析者の追跡では、被害は約8690万ドル(約137億4000万円)、関与した可能性のあるアドレスは98以上。流通経路での物理的な改ざんも指摘されているが、原因は調査の結果待ちだ。端末を手にした時点で、すでに仕掛けられていたのか。確かなことはまだ分かっていない。

出典:NEXTMONEY

11. 検察を名乗る詐欺で融資金1億8000万ウォンを送金 韓国ウリィ銀行、警察出身者とAIで止める

韓国のウリィ銀行が12日、ソウルの本店で金融詐欺予防の記者懇談会を開いた。警察に24年間勤めた金融詐欺捜査の専門家を銀行業界で初めて迎え、専担部署を新設。11月にはAIを使った新たなモニタリングシステムを稼働させる。公開された事例のひとつ。検察を名乗る詐欺犯にだまされた顧客が、融資で受けた1億8000万ウォン(約2100万円)を金取引所の口座へ送金した。異常取引を検知した行員が3回の通話の末に詐欺と確認し、取引を止めて警察に通報した。顧客はそれまでに1億3000万ウォン(約1500万円)の被害を受けていたという。供述の食い違いから2億6000万ウォンの追加被害を防いだ例も紹介された。専門家は、犯罪組織の分業化が進み、参入障壁が低くなったと指摘した。

12. 全国は2360億円、東京は8カ月で484億円、静岡は54億円 全国地域安全運動の初日に並んだ数字

11日から全国地域安全運動が始まり、各地で被害額が相次いで示された。警察庁が公表した8月末の特殊詐欺は、被害総額が約2360億円。前年同期から約588億円増えた。警視庁によると、東京都内の今年1〜8月の被害額は約484億7000万円で、過去最多だった去年を上回るペースだ。静岡県内は10月8日までの被害額がおよそ54億円に上り、静岡駅前では警察官がかけ子などに扮した寸劇で被害防止を訴えた。運動は10月20日までだ。東京・世田谷区ではリオ五輪の女子レスリング金メダリストが一日署長を務め、「オレオレ詐欺撲滅」ののぼりを持つパレードが行われた。一日署長は「特殊詐欺とかについて知る事や、意識することは大切」と話した。啓発のイベントが各地で開かれる間にも、数字は毎日積み上がっている。

断言する。奴らは、人を「道具」として運んでいる。

福岡では、かけ子を集める役の組員が、女性を空港まで連れていこうとした。函館では、母親の疑いが被害を止めた。ニセ社長は社長の名前を借り、芸能人は顔と名前を借りられる。奴らが動かすのは電話でも金でもない、他人の立場と信用だ。数字は毎日積み上がる。立場を名乗られたら、一度手を止めて、別の経路で確かめる。それだけで、金は動かない。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。
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