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番外編投資詐欺サギ速編集部

【番外編】延べ3万人超・約575億円を扱った「GOO PROPERTY SINGAPORE」 無登録のまま、東京地裁が10月に禁止・停止を命令

10月9日、東京地裁は「GOO PROPERTY SINGAPORE PTE. LTD.」に無登録での募集の取扱いと運用の禁止・停止を命じた。扱った人数は延べ3万1943者、金額は約575億円。編集部が公的な記録を確かめた。判定は詐欺の疑い濃厚。

サギ速の判定
詐欺の疑い濃厚
調査対象
GOO PROPERTY SINGAPORE PTE. LTD.(グープロパティ社)
公的な情報
金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等

発端

金融庁の無登録業者の警告一覧は、令和8年6月の分として「GOO PROPERTY SINGAPORE PTE. LTD.(グープロパティ社)」を載せている。証券取引等監視委員会が裁判所へ申立てを行った対象、という注記が付いている。

証券取引等監視委員会は10月9日、東京地方裁判所がこの申立てどおりの命令を出したと公表した。

編集部が調べたこと

監視委の申立て(6月19日)

証券取引等監視委員会は6月19日、この会社と役員1名について、無登録での禁止・停止を求める申立てを東京地裁に行った。会社はシンガポール法人で、米国の金融持株会社を頂点とする「ITAグループ」の日本国内の総代理店と説明されている。金融商品取引業の登録はない。

何をしていたとされるか

一つは、ITAグループの保険会社などが組成する「S&P500インデックス」「エボリューション」などの集団投資スキーム持分の募集・私募の取扱い。下位の代理店538者を開拓、指導して収益を得ていたとされる。もう一つは、顧客と「アドバイザリーサービス合意書」を交わし、運用先の選定と変更を任せさせる投資一任契約だ。

人数と金額

平成26年11月から令和7年12月までに、募集・私募の取扱いは延べ31,943者、約575億円。投資一任契約は延べ9,018者、約217億円とされている。下位代理店の株式会社BANK INNOVATIONと株式会社プロスペリティアシュアランスは、3月31日付で大阪地裁へ別の申立てを受けており、その分だけで延べ5,824名・約66億円とされる。

勧誘時の説明と、命令の範囲

監視委の認定によると、S&P500インデックスは「満期まで続ければ10年で100%、15年で140%、20年で160%の配当」と、元本確保型であるかのように説明されていた。ただし運用成果が保証されているわけではない。東京地裁は10月9日、無登録での募集の取扱いと運用を業として行うことを禁止し、停止を命じた。この命令は返金を禁じるものではなく、また返金を約束するものでもない。

編集部がしていないこと

運営側のサイトには登録、ログイン、入力、送金、問い合わせをしていない。確認したのは、証券取引等監視委員会の公表、金融庁の一覧、国際機関の警告データベースの掲載である。出金できなかったという個別の投稿は、元の投稿として示せるものを確認していないため、判定の根拠にはしていない。

確認できたこと
確認できなかったこと
  • 個々の投資家が実際に受け取れた金額と、出金できなかった例
  • 禁止・停止命令を受けた後の営業の状況
  • ITAグループ本体の運用の実態

相手側の言い分

公式サイトの連絡窓口は、顧客登録をしないと使えない可能性があり、登録・入力は行わない方針のため、問い合わせはしていない。

断言する。登録のない者が扱う「元本確保」の金は、裁判所が止めても戻らない。

命令が止めるのは、これからの営業だ。すでに預けた金の返金までは、命令は保証していない。監視委自身がそう断っている。「10年で2倍」のような約束を聞いたら、まず相手の登録を財務局の一覧で調べる。登録がなければ、金を預けるのはそこで終わりにするべきだ。

※番外編は、編集部が公開情報をもとに独自に調べた記事です。「確認できたこと」は公開時点で編集部が根拠を確かめた事実です。訂正・削除のご依頼はお問い合わせフォームから受け付けています。
タレコミ求む

GOO PROPERTY SINGAPORE PTE. LTD.(グープロパティ社)、またはよく似たサイトで「出金できない」「税金や保証金を求められた」「個人名義の口座に振り込まされた」という方、勧誘を受けた方の情報をお寄せください。編集部が調べます。提供者の身元は公表しません。

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