【番外編】「NY-ETF」を名乗る暗号資産サイト 出金に「税金」を求められたという書き込みが3件、登録は4か月前
「NY-ETF」を名乗る暗号資産サイトについて、出金時に税金や手数料を求められたとの書き込みが出ている。編集部がドメインの登録日と金融庁の警告を調べた。現時点の判定は要注意。
- サギ速の判定
- 要注意
- 調査対象
- NY-ETF(nyetfcoin.com)(m.nyetfcoin.com)
- 公的な情報
- 金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等
発端
2026年10月30日、被害相談の掲示板「詐欺相談なび」の新着に「NY-ETF」の項目が載り、同日に3件の書き込みがあった。
編集部が調べたこと
登録日を調べる
ドメイン nyetfcoin.com の登録情報を、Verisign の公開データで確かめた。登録は2026年6月29日。調べた2026年10月30日時点で、約4か月前に作られたばかりのドメインだ。ネームサーバーはCloudflareで、運営者の情報は公開データからは分からない。サイトを見ると、表示されるのは「NY-ETF」の名前と、イーサリアム財団の名を掲げた画面で、運営会社や所在地を示す記載は確認できなかった。サイトには登録もログインもしていない。
金融庁の警告の一覧
金融庁の「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等」の一覧を、サイト名とドメイン名で検索した。2026年10月30日時点で、該当する掲載は見つからなかった。警告に載っていないことは、安全の証明ではない。警告は後追いで出されるためだ。
被害の書き込み
被害相談の掲示板「詐欺相談なび」では、10月30日にNY-ETFの項目に3件の書き込みがあった。うち1件は、出金の手続きをしようとすると、先に税金(手数料)が必要だと言われ、さらにハッキングやマネーロンダリングの疑いを持たれているとして追加の送金を指示される、という内容。ただし書き込みは匿名で、金額や日付などの具体的な経緯はなく、残る2件は一般的な注意喚起の文章だった。
- ドメイン nyetfcoin.com の登録は2026年6月29日で、約4か月前に作られた(根拠:ICANN準拠レジストリ(Verisign)のドメイン登録情報)
- 金融庁の無登録業者への警告の一覧に、このサイトの名称は見つからなかった(2026年10月30日確認)(根拠:金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等)
- 被害相談の掲示板に、出金時に税金(手数料)を求められたという匿名の書き込みが2026年10月30日付である(根拠:詐欺相談なび)
- 書き込みをした人が実際にいくら入金したか
- 出金時に請求された税金や手数料の金額
- 運営している人物や会社
- 出金に応じた事例があるか
相手側の言い分
サイトに運営会社名や連絡先の表示がなく、問い合わせ窓口もないため、問い合わせはしていない。
断言する。出金に先払いを求めるサイトへ、1円も入れてはならない。
今回確認できたのは、登録から約4か月のドメイン、運営の実体が分からない表示、出金時に税金を求められたという匿名の書き込みの3点だ。書き込みだけでは詐欺と断定できない。だから判定は要注意に留める。ただし、出金のために先払いを求める業者は、正規の投資業者ではまずあり得ない。出金条件で追加の入金を求められたら、それが最も確かな判断材料になる。出金されないまま追加の送金に応じてしまえば、被害は積み上がるだけだ。
NY-ETF(nyetfcoin.com)、またはよく似たサイトで「出金できない」「税金や保証金を求められた」「個人名義の口座に振り込まされた」という方、勧誘を受けた方の情報をお寄せください。編集部が調べます。提供者の身元は公表しません。
情報提供フォームへ