【番外編】「Meltriona」、日本向けと言いながらユーロ建て 運営会社の名前はどこにもない「AI投資」サイト
暗号資産のAI取引をうたう「Meltriona」のサイトには、ユーロ建ての試算と4人の体験談が並ぶ一方、運営会社の名前も所在地も見当たらなかった。ドメインの取得は今年7月。金融庁の警告一覧には載っていない。判定は要注意。
- サギ速の判定
- 要注意
- 調査対象
- Meltriona(meltriona.org)(meltriona.org/jp)
- 公的な情報
- 金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等(掲載の有無の確認)
発端
10月17日、詐欺の被害を投稿する掲示板「詐欺相談なび」の口コミ一覧に、Meltrionaのページが並んだ。ページへの投稿は6件。
最新の書き込みは「月25%超をうたっていますがありえません」というものだった。編集部は、この書き込みを発端にサイトの文面を読み、素性を調べた。
編集部が調べたこと
日本向けと言いながらユーロ建て
サイトの日本語ページの見出しは「日本向けAIスマート投資」。ところが、初期投資額の試算欄の単位はユーロで、利用開始は「わずか250ユーロから」とある。入金方法はクレジットカード、PayPal、銀行振込と書かれている。編集部が10月18日に文面を確かめた。
実績の数字と4人の体験談
トップには「2,804人以上の満足したユーザーから4.7つ星の評価」とある。評価の出どころは示されていない。体験談は姓と年齢、居住地だけの4件で、うち1件は「250ユーロから始めて、今は月2,000ユーロを出金しています」。誰の発言か確かめる手がかりは書かれていなかった。
運営会社が書かれていない
「非常に信頼性が高く豊富な経験を持つ一流ブローカーと協力」「現行規制を遵守」とあるが、提携先のブローカーの名前も、どの規制当局に属するのかも書かれていない。ページの末尾は「© Meltriona」だけで、運営会社の名称や所在地は、編集部が読んだページには見当たらなかった。
今年7月に取得されたドメイン
meltriona.org の登録は2026年7月8日、期限は2027年7月8日。登録情報の最終変更は8月11日だった。運営者の名前は公開情報から分からなかった。サイトは「2026年に登場」と自称しており、取得時期と合う。
金融庁の警告一覧には載っていない
金融庁が公表する無登録業者への警告の一覧を、10月18日に「Meltriona」で検索したが、該当はなかった。載っていないことは、登録業者であることを意味しない。国内の登録業者かどうかは、金融庁の登録業者の一覧で別に確かめる必要がある。
編集部がしていないこと
サイトの登録、ログイン、入力、送金はしていない。問い合わせもしていない。公開されているページの文面を読んだだけである。
- Meltrionaを「月25%超をうたっているがありえない」とする書き込みが2026年10月17日にある(根拠:詐欺相談なび Meltriona のページ(2026年10月17日の書き込み))
- ドメイン meltriona.org は2026年7月8日に登録されている(根拠:RDAP(meltriona.org の登録情報))
- 実際に出金できなかった人がいるか、その金額
- 運営会社の名前・所在地・金融ライセンスの有無
- サイトに書かれた提携ブローカーの実在
- サイトの現在の取引や出金の実態
相手側の言い分
サイトの問い合わせ欄は登録が前提で、運営会社の連絡先も確認できないため、編集部から連絡は取っていない。
断言する。運営会社の名前を出さない「日本向け」投資サイトに、金を送るな。
Meltrionaについて確かめられたのは、日本向けをうたいながらユーロ建てであること、運営会社も提携先も名前が出ていないこと、ドメインが今年7月の取得であることだ。出金できなかった被害の実態までは確認できていない。それでも、誰が運営するのか分からない相手に入金する理由はない。送る前に、そこで止めること。
Meltriona(meltriona.org)、またはよく似たサイトで「出金できない」「税金や保証金を求められた」「個人名義の口座に振り込まされた」という方、勧誘を受けた方の情報をお寄せください。編集部が調べます。提供者の身元は公表しません。
情報提供フォームへ