【番外編】「US-Trade Pro」、住所は米国、規制はバヌアツ、本社はドバイ、規約はサモア 4つの国が並ぶ英語だけのFXサイト
FX業者「US-Trade Pro」のサイトには、米国の住所、バヌアツの規制、ドバイの登記、サモアの事務所が並んでいた。ドメインの取得は今年4月。金融庁の警告一覧には載っていない。判定は要注意。
- サギ速の判定
- 要注意
- 調査対象
- US-Trade Pro(ustr-pro.com)
- 公的な情報
- 金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等(掲載の有無の確認)
発端
10月16日、詐欺の被害を投稿する掲示板「詐欺相談なび」の口コミ一覧に、US-Trade Proのページが並んだ。ページへの投稿は9件。
9月24日には「連絡先の住所・登録した当局・登録上の所在地が、それぞれ別の国になっている」という書き込みがあった。編集部は、この書き込みを発端にサイトの文面を読み、素性を調べた。
編集部が調べたこと
四つの国が並ぶ会社情報
サイトの連絡先ページには「950 Tower Lane, Suite, Foster City, CA 94404, United States」と、米国カリフォルニア州の住所が載っている。ところがトップページの末尾には、「US-Trade Pro Limited」はバヌアツの金融サービス委員会に登録・規制され、登記上の事務所はアラブ首長国連邦ドバイのDIFCにある、とある。さらに利用規約の冒頭は、登録事務所をサモアのアピアとしている。米国、バヌアツ、ドバイ、サモアの4か所だ。編集部が10月16日に文面を確かめた。
自ら「米国居住者お断り」と書きながら
同じページの「提供地域の制限」の欄には、米国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの居住者には、サービスを提供しないと書かれている。一方で、連絡先の住所は米国だ。リスク警告の文面には、豪州の制度を思わせる「金融サービスガイド(FSG)」「商品開示書(PDS)」への言及もある。日本の規制や日本語での案内は、編集部が読んだページには見当たらなかった。
今年4月に取得されたドメイン
ustr-pro.com の登録は2026年4月27日、期限は2027年4月27日。登録情報の最終変更は5月17日だった。運営者の名前は公開情報から分からなかった。
金融庁の警告一覧には載っていない
金融庁が公表する無登録業者への警告の一覧を、10月16日に「US-Trade」「ustr-pro」で検索したが、該当はなかった。載っていないことは、登録業者であることを意味しない。国内の登録業者かどうかは、金融庁の登録業者の一覧で別に確かめる必要がある。
編集部がしていないこと
サイトの登録、ログイン、入力、送金はしていない。問い合わせもしていない。公開されているページの文面を読んだだけである。
- 「連絡先の住所・登録した当局・登録上の所在地が、それぞれ別の国になっている」という書き込みが2026年9月24日にある(根拠:詐欺相談なび US-Trade Pro のページ(2026年9月24日の書き込み))
- ドメイン ustr-pro.com は2026年4月27日に登録されている(根拠:Verisign RDAP(ustr-pro.com の登録情報))
- 実際に出金できなかった人がいるか、その金額
- 運営会社の名前・所在地・金融ライセンスの有無
- サイトに書かれたバヌアツの規制の実在
- サイトの現在の取引や出金の実態
相手側の言い分
サイトの問い合わせ欄は氏名とメールアドレスの入力が必要で、運営会社の連絡先も確認できないため、編集部から連絡は取っていない。
断言する。会社の所在地が4つの国に散らばる金融業者に、金を預けるな。
US-Trade Proについて確かめられたのは、米国、バヌアツ、ドバイ、サモアと所在の説明がばらばらなこと、日本語の案内がないこと、ドメインが今年4月の取得であることだ。出金できなかった被害の実態までは確認できていない。それでも、どの国の誰が運営するのか説明できない業者に入金する理由はない。送る前に、そこで止めること。
US-Trade Pro(ustr-pro.com)、またはよく似たサイトで「出金できない」「税金や保証金を求められた」「個人名義の口座に振り込まされた」という方、勧誘を受けた方の情報をお寄せください。編集部が調べます。提供者の身元は公表しません。
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