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番外編投資詐欺サギ速編集部

【番外編】ニセ記事から登録、最初の250ドルをカードで――解約しても毎日鳴る電話、取引サイト「Bull360」は金融庁が無登録で警告 詐欺の疑い濃厚

ネットのニセ記事から取引サイト「Bull360」に登録し、最初の250ドルをカードで払った人が、その後も毎日かかる電話に悩んでいる。運営会社は2026年3月に金融庁から無登録で警告を受けていた。判定は詐欺の疑い濃厚。

サギ速の判定
詐欺の疑い濃厚
調査対象
Bull360(Neon Fx・bull360.io)
公的な情報
金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等(令和8年3月・Neon Fx)

発端

「実際にBULL360で運用されている方はいるのでしょうか?」――2026年4月7日、Yahoo!知恵袋に1通のSOSが投稿された。ネットのフェイク記事に誘われて個人情報を登録し、最初の250ドルをクレジットカードで払ってしまった。詐欺かもしれないと気づいて口座開設の最後の手続きはやめ、カードを解約し、警察にも届けた。それでも電話は毎日、何度も鳴る――という内容だった。

名前はいまも検索されている。2026年10月1日、Googleの検索窓に「Bull360」と打つと、続きの候補に「詐欺」「口コミ」「投資」「とは」が並んだ。この1通を発端に、編集部はBull360の素性を洗った。

編集部が調べたこと

250ドルを払ったあとに始まる“電話”

4月7日の相談者がしたことは、登録と最初の250ドルの支払いまで。そこで踏みとどまり、カードを止め、警察で届出の番号をもらった。信用情報機関や全国銀行協会への本人申告まで済ませ、電話は着信拒否にした。それでも着信は1日に何回も続いたという。少額の入口で個人情報と電話番号を握り、あとは電話で次の入金を迫る。入口を作ったのが“ニセ記事”なら、その先に待つのは本物の運用ではない。

金融庁は今年3月に警告した

金融庁が公表する無登録業者の一覧に、この名前がある。業者名は Neon Fx。インターネットで店頭デリバティブ取引の勧誘をしていたとして、令和8年(2026年)3月に警告を受けた。サービスの名称は「Bull360」、区分は海外。日本の客にFXやCFDを売るには登録が要る。Bull360にその登録はない。

会社はコモロ連合、ドメインは今年2月

2026年10月1日、編集部は英語のサイト(bull360.io)を見た。登録や入力はしていない。画面の下には、Neon Fx がBull360のブランドで営業し、アフリカ東岸の島国コモロ連合のアンジュアン島に登録事務所を置き、同じ島の当局のライセンスを持つと書かれている。サービスを提供しない地域として挙げているのは米国、カナダ、欧州連合など。日本は入っていない。ドメイン bull360.io の登録は2026年2月26日、期限は1年後の2027年2月26日。金融庁の警告は、その翌月に出た。

“アジアにつながる”をうたう

トップページの見出しは、アジアにつながり、どこでも取引できる、という趣旨。暗号資産、株式、株価指数、商品、通貨の5つの市場を扱うとうたう。だが、日本で客を募るのに必要な登録はない。相談者が誘い込まれたのは、取引所の広告ではなくニセ記事だった。看板がどれだけ立派でも、入口がうそなら、その先もうそだと考えるべきだ。

確認できたこと
  • 金融庁の無登録業者の一覧に Neon Fx が載っている。インターネットで店頭デリバティブ取引の勧誘をしていたとして令和8年3月に警告、サービス名は「Bull360」、区分は海外(根拠:金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(HTML版))
  • ネットのフェイク記事からBULL360に個人情報を登録し、最初の250ドルをクレジットカードで払ったあと、口座開設をやめてカードを解約し警察に届けたが、毎日数回の電話が続いているという相談が、2026年4月7日に投稿されている(根拠:Yahoo!知恵袋(2026年4月7日の質問))
確認できなかったこと
  • 出金の申請が通らない、出金に手数料や税金を求められた、という本人の報告(今回の調べでは、元の投稿にたどれるものは見つからなかった)
  • 相談者を誘ったニセ記事の中身と、使われた有名人の名前
  • 運営の実体(サイトに書かれたコモロ連合の住所に事務所があるかどうか)
  • 被害に遭った人の数と金額

相手側の言い分

金融庁から無登録業者として警告を受けている海外業者であり、サイトに登録や入力をすることになるため、編集部から連絡は取っていない。

断言する。ニセ記事から始まった取引に、まともな出口はない。

最初は250ドル。払いやすい額で個人情報と電話番号を手に入れ、あとは電話で追い込む。奴らの狙いは最初の250ドルではない。その次だ。4月の相談者は、払ったところで止まり、カードを止め、警察に届けた。それでも電話は鳴り続けた。だから入口で止めるしかない。広告やニュース風の記事で見た取引サイトは、登録する前に金融庁の一覧で名前を引く。載っていれば、それが答えだ。

※番外編は、編集部が公開情報をもとに独自に調べた記事です。「確認できたこと」は公開時点で編集部が根拠を確かめた事実です。訂正・削除のご依頼はお問い合わせフォームから受け付けています。
タレコミ求む

Bull360(Neon Fx・bull360.io)、またはよく似たサイトで「出金できない」「税金や保証金を求められた」「個人名義の口座に振り込まされた」という方、勧誘を受けた方の情報をお寄せください。編集部が調べます。提供者の身元は公表しません。

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