【番外編】関東財務局が警告した「JUNTOSHI」――“2020年創業”をうたうFXサイトは、中古ドメインで作られていた 詐欺の疑い濃厚
関東財務局が無登録で警告した投資サイト「JUNTOSHI」。“2020年”をうたうが、ドメインは2024年11月に取り直された中古だった。いまは表示もできない。判定は詐欺の疑い濃厚。
- サギ速の判定
- 詐欺の疑い濃厚
- 調査対象
- JUNTOSHI(Juntoshi Ltd./juntoshi.com)(www.juntoshi.com)
- 公的な情報
- 金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等(令和7年4月・Juntoshi Ltd.)
発端
「juntoshi 詐欺」――警告から1年半近くたったいまも、この言葉で検索する人が後を絶たない。勧誘されて調べた人か、入金してしまって不安になった人か。いずれにしても、このサイトに関わった人はまだいる。
編集部は、金融庁の資料とドメインの記録、保存されていた当時の画面を突き合わせた。
編集部が調べたこと
関東財務局が「無登録」で警告
金融庁が公表している無登録業者の一覧に、Juntoshi Ltd. の名前がある。インターネットで店頭デリバティブ取引、つまりFXやCFDの勧誘をしていたとして、関東財務局が令和7年(2025年)4月に警告した業者だ。提供していたサービスの名前は「JUNTOSHI」。区分は「国内」。日本で無登録のまま、日本の客を相手にFXを売っていたということだ。
“2020年”の看板と、2024年のドメイン
インターネット上に保存されていた2025年1月の画面を見た。題名は「オンライン取引|CFD, FXブローカー」。暗号資産、株価指数、コモディティ、FX、ETFのCFDが取引できるとうたい、「受賞歴のある取引サービス」「特許取得済みのウェブトレーダー」と自賛していた。画面の一番下には「2020 © Juntoshi Ltd.」。ところが juntoshi.com のドメインが今の持ち主に登録されたのは2024年11月21日だ。2020年から営業している会社の看板を、4年後に取ったドメインで掲げていたことになる。
ドメインは“中古”だった
juntoshi.com という名前自体は新しくない。ネット上の保存記録をたどると、2009年から2011年ごろにこのアドレスで別のページが公開されていた記録が残っている。その後いったん途切れ、2024年11月に米国の NameSilo で取り直された直後から、FXサイトとして保存され始める。ドメインが古いことは、長く営業してきた証拠にはならない。期限切れになった中古のドメインを買って使えば、“歴史のあるサイト”に見せかけられる。
東京・晴海の住所と050の番号
当時の画面には、東京都中央区晴海の住所と、050で始まる電話番号が載っていた。日本に拠点があるように見せながら、金融庁の登録はない。2026年9月29日に編集部がアクセスすると、juntoshi.com は「ページが見つからない」を返すだけで、サイトは表示されなかった。ドメインの契約は2026年11月まで残っている。
- 関東財務局は令和7年4月、Juntoshi Ltd. を、インターネットで店頭デリバティブ取引の勧誘をしていた無登録業者として警告した。サービスの名前は「JUNTOSHI」、区分は国内(根拠:金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(HTML版))
- juntoshi.com は2024年11月21日に登録された。登録業者は NameSilo、有効期限は2026年11月21日(根拠:Verisign RDAP(juntoshi.com の登録情報))
- 2025年1月に保存された画面の末尾に「2020 © Juntoshi Ltd.」とあり、CFD・FXブローカーを名乗っていた(根拠:インターネットアーカイブ(2025年1月23日の保存))
- juntoshi.com には2009〜2011年ごろにも保存記録があり、その後2024年11月から今のFXサイトの記録が始まる(根拠:インターネットアーカイブの保存記録一覧)
- 実際に入金した人の被害の件数と金額
- 出金を求めた人が出金できたかどうか
- 運営者が誰か(サイトの「Juntoshi Ltd.」の登記は確認できない)
- いま別の名前・アドレスで営業しているかどうか
相手側の言い分
サイトは記事の執筆時点で表示できず、金融庁・財務局から無登録業者として警告を受けているため、問い合わせはしていない。
断言する。金融庁の登録がないFX業者に、預けていい金は一円もない。
日本の客にFXを売るには、金融庁への登録が要る。JUNTOSHIにはそれがなく、関東財務局から名指しで警告された。“2020年創業”の看板は4年後に取った中古ドメインの上に立ち、いまはページすら消えている。サイトの見た目や歴史、住所の立派さは、いくらでも作れる。確かめるべきは一つ、金融庁の登録業者の一覧に名前があるかどうかだ。
JUNTOSHI(Juntoshi Ltd./juntoshi.com)、またはよく似たサイトで「出金できない」「税金や保証金を求められた」「個人名義の口座に振り込まされた」という方、勧誘を受けた方の情報をお寄せください。編集部が調べます。提供者の身元は公表しません。
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