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まとめサギ速編集部

【詐欺ニュースまとめ 9/28】広島の70代、現金と金で3300万円余 カンボジア拠点の“統括役”を1億円超の詐取容疑で再逮捕

9月28日は20件を超える詐欺報道。広島の70代女性が現金と金で3300万円余、岐阜の90代男性が6000万円と、ニセ警察の大口被害が続いた。カンボジア拠点の幹部摘発も兵庫・福岡で相次いだ。

1. 毎日50万円ずつ引き出させ、最後は「金も調べる」 広島の70代女性、3300万円余

特殊詐欺

始まりは日本郵便を名乗る男の電話だった。「あなたの荷物に現金とキャッシュカードが入っていた」。広島市安佐北区の70代女性に8月、そう告げた男は、途中で“警視庁の警察官”に電話を代わる。家宅捜索であなた名義のカードが出た――。奴らの台本はここから本番だ。女性はSNSに誘導され、口座から毎日50万円を下ろして自宅に置いておくよう命じられた。後日、“検察官”を名乗る男が家まで来て、現金計1000万円を回収。それで終わらない。「金(きん)も調べる必要がある」。自宅にあった2380万円相当の金まで持ち去られた。合計はおよそ3300万円余り。県警によると、広島のニセ警察詐欺は8月だけで19件、3億6232万円。今年の月別で最多だ。

2. 【続報】カンボジア拠点の“統括役”、1億円超の詐取容疑で再逮捕 兵庫県警

特殊詐欺

カンボジアを拠点にした特殊詐欺事件で、兵庫県警が28日、タイ在住で自称製造業の31歳の男を詐欺などの疑いで再逮捕した。リーダー格としてすでに起訴されている人物だ。容疑は2024年6月下旬から9月末、埼玉県と石川県の60〜70代の女性3人に「暴力団員の共犯者になっている」と電話をかけ、指定口座に送金させた疑い。被害額は約1億450万円。認否は明らかにされていない。県警はこの事件で、若者をかけ子として海外に送り込んだとして、国外移送目的誘拐や詐欺の疑いで計9人を逮捕している。男はその統括役とみられ、関与が疑われる被害は少なくとも6件、約1億1650万円にのぼる。

3. “園”のかけ子を束ねた男か フィリピンで拘束、29日にも移送して逮捕へ 福岡県警

特殊詐欺

カンボジアの「園」と呼ばれる巨大な詐欺拠点。そこで警察官を装う電話をかけていたグループをめぐり、福岡県警が29日にも20代と30代の日本人の男2人を詐欺未遂の疑いで逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。30代の男はかけ子のリーダー格とみられている。2人はカンボジアからフィリピンへ移ったところを現地の入管当局に拘束され、29日にも日本へ移送される見通しだ。この事件では今年1月、宮崎県の女性にニセ警察の電話をかけて金を振り込ませようとしたとして、これまでに男女8人が逮捕されている。メンバーの一部は、拠点にカジノや飲食店、病院まであったと供述しているという。

4. 岐阜の90代男性から6000万円 都内の民泊を転々、台湾出身の受け子を逮捕

特殊詐欺

被害額6000万円。岐阜県の90代の男性に7月、警察官を名乗る電話が入った。「暴力団に関係して逮捕状が出ている」。そして8月、現金6000万円がだまし取られた。詐欺の疑いで岐阜県警に逮捕されたのはリン・チイ容疑者(27)。台湾出身、住居は分かっていない。詐欺グループの受け子とみられ、すでに逮捕・起訴されている同じ台湾出身のチェン・ジンチ被告(25)に現金を渡していたという。警察は認否を明らかにしていない。2人は東京都内の民泊施設を渡り歩きながら同じような犯行を重ねていたとみられ、県警は指示役の特定を急いでいる。

5. 「消火栓の下に置け」1120万円が消えた 米子で捕まった24歳の台湾籍の男、福岡の事件にも関与か

特殊詐欺

置き場所の指定が異様だ。福岡県の80代男性の固定電話に8月、警察官を名乗る電話が何度もかかってきた。架空の容疑者の名前を出し、あなた名義の口座が暴力団への送金に使われた、共犯として逮捕状が出ている、潔白を証明するには手元の金を確認する必要がある――。男性は指示通り、自宅敷地内の消火栓の真下に現金1120万円を置いた。8月25日、金は消えていた。鳥取県警米子署は28日、この事件に関わったとして台湾籍で住所不定、職業不詳の男(24)を詐欺の疑いで逮捕した。男は8月、米子市の80代男性からも1350万円をだまし取ろうとして、だまされたふり作戦で現行犯逮捕されていた。その捜査の中で福岡の事件が浮かんだ。認否は明らかにされていない。

6. 20代でも1989万円 “徳島県警”に「逮捕前の保釈保証金」を払わされた鶴岡の男性

特殊詐欺

若者も容赦なく狙われている。8月、山形県鶴岡市の20代男性のスマホにメガバンクを装った自動音声の電話がかかってきた。口座が不正に使われている、徳島県警に連絡を――。つながった先の“警察官”は言った。特殊詐欺にあなたの口座が使われた、このままでは逮捕になる、逮捕前に保釈保証金を払えば免れる。逮捕されてもいないのに保釈金。あり得ない話だが、男性は本物の警察だと信じ込み、指定口座に1989万円を振り込んだ。おかしいと感じて本物の徳島県警に相談し、被害が分かった。山形県警によると、同じ時期に似た手口の被害が県内で相次いでいる。

7. 山形市で947万円、米沢で71万円 ビデオ通話に“警察手帳”、振込は14回

特殊詐欺

山形県内のニセ警察詐欺はまだ続く。8月27日、山形市の40代女性のスマホに「+18」で始まる番号から着信。郵便局員を名乗る男が不審な郵便物を預かっていると言い、“福岡県警”に電話を回した。あなたはマネーロンダリングの容疑者リストに載っている、疑いを晴らすには監査口座へ資金を移せ――。女性は9月13日までに14回、計およそ947万円を振り込んだ。金融機関から取引確認の知らせが届いて被害に気づいた。米沢市では8月26日、20代男性が非通知の電話を受け、“大阪郵便局”から“大阪府警”へ。LINEのビデオ通話で警察手帳まで見せられ、71万円を振り込んだ。連絡が途絶えて本物の大阪府警に問い合わせ、詐欺と分かった。

8. 「家族にも職場にも言うな」ビデオ通話で脅され189万円 鯖江の30代男性

特殊詐欺

福井県鯖江市の30代男性の携帯に、9月2日から4日にかけて070で始まる番号から電話があった。警察官を名乗る男は、逮捕した連中の手元からあなた名義のカードが見つかったと告げる。舞台はLINEのビデオ通話へ移る。逮捕状が出ている、家族や職場の人には絶対に言うな、資金調査のため全財産を指定口座へ振り込め。口止めして孤立させ、最後に金を吐き出させる。奴らのいつもの型だ。男性は2回に分けて計189万円を送金した。福井県警は、本物の警察はLINEでやり取りしない、警察手帳や逮捕状の画像を送らない、送金を指示しないと強調している。

9. 【続報】「JPドラゴン」メンバー5人に懲役8年を求刑 判決は10月28日

特殊詐欺

フィリピンを拠点にニセ電話詐欺を繰り返したとされる犯罪グループ「JPドラゴン」。そのメンバー5人の裁判が28日、福岡地裁で開かれ、検察側は全員に懲役8年を求刑した。起訴内容は去年5月、ほかの実行犯と組んで警察官になりすまし、京都府の女性からキャッシュカード3枚を盗み、ATMで150万円を引き出したというもの。被告は石川光里被告(46)、松本直人被告(36)、三本竹朗被告(29)ら。検察側は、高齢者を狙って職業的・常習的に財産を奪った卑劣な犯行と断じた。弁護側は、ほかの事件と比べて重すぎる、かけ子として従属的な立場だった、事実を認めて反省しているなどと訴えた。

10. 福岡は8月末で73億7000万円 SNS型投資だけで33億円超、周りが気づけない

投資詐欺

福岡県警のまとめで、県内のニセ電話詐欺の被害は今年1〜8月で約73億7000万円に達した。件数は1194件。前年同期より件数は133件、額は10億4000万円少ない。だが中身は悪化している。最大はSNS型投資詐欺で、289件、約33億7000万円。去年の同じ時期から約7億7000万円増えた。次がニセ警察詐欺で237件、約17億7000万円。県警が警戒するのは、投資詐欺の見えにくさだ。現金を手渡す場面がなく、被害者がスマホを操作するだけで金が消えていく。家族も銀行員も気づく機会がない。「AI自動売買」「高配当」といった広告は詐欺の可能性が高いとして、クリックしないよう呼びかけている。

11. マッチングアプリの“日本人女性”「一緒に住む場所を」 大泉町の30代、暗号資産158万円分

ロマンス詐欺

恋愛と投資を抱き合わせる手口が、また一人をのみ込んだ。群馬県大泉町の30代男性は9月4日、マッチングアプリで出会った日本人女性を名乗る相手からSNSでメッセージを受け取った。株や投資信託、暗号資産を勉強している、元手が多いほど利益が出る、二人で住む場所をつくれるよう頑張ろう――。男性は9月12日から16日にかけ、投資のためとして指定された先へ暗号資産を送った。被害は158万円分。さらに金を求められ、出金もできず、おかしいと気づいたという。大泉署がSNS型ロマンス詐欺として発表した。アプリで出会い、SNSで距離を縮め、最後に投資話。奴らの常套手段がそのままなぞられている。

12. 架空の“人間関係トラブル”で示談金と慰謝料 知人女性から80万円、宮崎の26歳を逮捕

その他

身近な人間が相手でも詐欺は成り立つ。宮崎県警は、宮崎市恒久南の会社員、本田美涼容疑者(26)を詐欺の疑いで逮捕した。容疑は今年4月、市内に住む20代の知人女性に、ありもしない人間関係のトラブルを持ち出し、解決には示談金が必要だとうそを言って50万円を受け取ったというもの。さらに同じ女性に、示談金とは別に精神的苦痛への慰謝料もいると言って30万円をだまし取った疑いも持たれている。合計80万円。本田容疑者は「いずれも違います」と否認している。警察は複数の関係者から話を聞き、動機やほかにも同じようなことをしていないかを調べている。

13. 殺された経営者の会社で約3900万円詐取か 東広島の殺人・放火事件、29歳被告を10件追送検

その他

今年2月、東広島市の住宅が放火され、住人の49歳の男性が刃物で刺されて殺された事件。この事件で住居侵入と放火の罪に問われ起訴済みの29歳の男を、広島県警が詐欺や横領など10件の容疑で追送検した。男は被害男性が経営する会社の従業員だった。県警によると、会社や取引先から詐欺や横領を重ね、約3900万円をだまし取ったとみられる。これまでに4件で起訴されていたが、今回、工事代金名目の詐取、さらには被害男性の葬儀当日に社の金庫から数十万円を抜き取った件などが加わった。だまし取った金の大半はオートレースなどのギャンブルに消え、去年1月から今年4月までの損失は9000万円を超えるという。

14. 顧客7000人超から約147億円 ベトナムの投資コンサル会社GFDI、元社長ら5人に終身刑

投資詐欺

海の向こうでは、ポンジ・スキームに最も重い部類の判決が出た。ベトナム・ダナン市の人民裁判所は24日、投資コンサルティング会社GFDIの元社長(38)ら5人に終身刑を言い渡した。罪名は詐欺と資産横領。7000人を超える顧客から約2兆4070億ドン、日本円で約147億円を集めた。GFDIは2018年から月1.5〜3.5%という高い利回りをうたって借入契約を結んでいたが、金は約束した事業には回らず、海外の証券投資や、先に出資した客への支払いに充てられていた。2024年11月に支払いが止まると、本社に債権者が押し寄せた。裁判所は罰金のほか、不法な利益の没収と資産の差し押さえも命じた。

断言する。警察も検察も、あなたの金を「預かり」には来ない。

今日の被害をたどると、筋書きはほぼ同じだ。郵便局や銀行を名乗る電話、“警察”への転送、逮捕状、口止め、潔白の証明。そして振込、現金、金。20代の男性も90代の男性も、同じ台本で金を奪われている。福岡の統計が示すとおり、SNS型投資詐欺はもっと静かに進む。一方で、カンボジアの拠点を仕切っていたとされる人物への捜査も進んでいる。追う手は伸びている。それでも、奪われた金が元に戻る保証はない。LINEに移る、ビデオ通話で手帳を見せる、家族に言うなと言う、金を移せ・置けと言う。どれか一つでも出てきたら、その相手は警察ではない。電話を切って、家族に話せばいい。

※各項目は報道各社の記事や公的機関の発表をもとに、編集部が事実を整理して独自に構成したものです。容疑者・被告の氏名は報道時点のもので、有罪が確定したことを意味しません。

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